「日本が潰れてもトヨタだけは生き残る」といわれた時期があった。日本での一人勝ちしたどころか、世界の自動車業界でもトップに君臨したのだから、トヨタ自動車<7203>(東1)の底力を自他ともに認める言い方であった。
12/05 11:51
「新聞辞令」は、今度こそ本物かもしれない。東京証券取引所と大阪証券取引所の経営統合である。新聞、テレビが、前週末に相次いで観測報道し、基本合意に達して、今週にも発表されるとした。
11/21 12:50
上場会社や経済官庁の記者会見に出席するのは、経済部や証券部の記者と決まっている。幹事会社の代表質問のあと、どこの新聞社の記者が、質問の口火を切るか、上場会社や経済官庁の答えがどうなるかもおおよそ察しがつき、記者会見は、すべては想定問答集通りに進行するのが普通である。
11/14 14:31
年は取りたくないものである。私事で恐縮だが、テレビの音が聞き取り難くなってだんだんテレビのボリュームが大きくなり、家族の顰蹙を買うようになった。
11/07 13:28
マネーはファッショナブルである。変わり身が速く、志操堅固などとは無縁である。「リスク・オフ(回避)」が突然、「リスク・オン(取得)」に変わることなど日常茶飯事だ。この10月も、月末ギリギリになって超弱気が超強気に180度転換した。
11/01 12:56
ボヤキ漫才の決めゼリフではないが、「責任者出て来い!」とドツキたくなる相場シーンが多過ぎる。例えばオリンパス<7733>(東1)である。
10/24 14:03
10月相場入り早々にまた難題である。ベルギー系金融大手のデクシアが事実上の経営破たんをした。ギリシャ国債を大量に抱えて行き詰まりが懸念されていたこととはいえ、遂にフランス・ベルギー両政府の公的支援を受け入れ、分割・解体されることになった。
10/11 13:21
何ともしんどいことである。年収が4割も減ったというのである。テレビのニュース番組が映し出したギリシャの反政府デモに加わっていた教員のインタビュー発言だ。デフォルト(債務不履行)回避に向け、欧州連合(EU)の金融支援策の見返りに財政健全化計画の強化が求められ、それだけ国内への締め付けが厳しくなっているということだろう。
10/03 13:25
何ともしんどいことである。年収が4割も減ったというのである。テレビのニュース番組が映し出したギリシャの反政府デモに加わっていた教員のインタビュー発言だ。デフォルト(債務不履行)回避に向け、欧州連合(EU)の金融支援策の見返りに財政健全化計画の強化が求められ、それだけ国内への締め付けが厳しくなっているということだろう。
09/26 12:54
IPO(新規株式公開)が、またまた波乱含みである。前週末9月16日新規上場のイーピーミント<6052>(JQS)は、初値を公開価格の1500円を上回る1700円でつけ、1979円高値まで買い進まれたものの、後場は一転して売り優勢となって1641円まで売られて引値は1660円となり、IPO人気の方向感を不透明化した。
09/20 13:44
「一喜一憂」程度なら、まだ余裕のうちだろう。ところがこれが、「十喜十憂」となれば、いささか焦らざるを得ない。最近の米国NYダウは、まさにこの「十喜十憂」である。
09/12 11:51
「神は細部に宿る」―――含蓄に富む箴言である。兜町流に解釈すれば、株価の小さな動きが、相場の大きな変化を予見していると読めることになる。「株価は株価に聞け」で、株価の動きを先入観なしに虚心坦懐にウオッチすれば、リスクを最小化し、リターンを最大化する好パフォーマンスが期待できるとする教えにもつながる。
09/05 11:51
「両論併記」、「玉虫色」、「先送り」――――これは、いずれも政治決断ができない日本の政治家の特徴を表すといわれる慣用語である。
08/29 12:49
何か訝しい。米国ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物取引の証拠金引き上げである。この規制強化で連日、史上最高値を更新し、1トロイオンス=1817.6ドルまで買い進まれた金先物価格は、先週末に1751.5ドルと急落して引けた。
08/15 14:58
「理論家は弱気」とは、兜町の通り相場である。しかし、理論家やその対極に位置する直感派ならずとも、この週明けの株式相場は、弱気に傾かざるを得ない。アゲインストな材料が多過ぎる。
08/08 15:58
「68円安で助かった!?」・・・・市場参加者全員のうそ偽りのない感想であろう。前週末29日の日経平均株価のことである。市場感覚としては大暴落並みのショックがあったのに、小幅安にとどまったからだ。
08/01 17:09
一時、規制強化で鳴りをひそめていた「ミセス・ワタナベ」が、またまた息を吹き返しているらしい。菅直人首相と同じように、「なでしこジャパン」の大金星に後押しされての逆転狙いではないだろうが、外国為替証拠金取引(FX)で、円売り・ドル買いを積み上げているというのである。
07/25 13:27
好業績・高株価---当たり前の相場セオリーである。市場関係者のマーケットコメントも強気、強気と繰り返して齟齬をきたすことはない。
07/19 16:01
7月6日、7日の衆参の予算委員会は、久々に緊張感のある委員会審議であった。与野党委員の質疑応答に攻防があり、問題の核心に迫っただけでなく、政治家の人間性まで浮き彫りにした。
07/11 14:46
最近とんと聞かなくなった相場用語に「男性的な下げ」というのがある。かつては相場の調整局面で、値幅整理優先で急激に調整するのを「男性的な下げ」、値幅よりダラダラと日柄を掛けて調整するのを「女性的な下げ」と言い習わしてきた。
07/04 13:47
「親亀こけたら子亀がこける」のは、早口言葉として人口に膾炙しているように十分に「想定内」である。誰も驚きはしない。ではこの反対の「子亀こけたら親亀がこける」となるとどうなるか?親亀の背中に乗った子亀が、親の背中から落下したくらいでは、親亀にとって痛くも痒くもない日常茶飯事と想像するのは常識である。
06/27 16:16
兜町では昔から「命」の次に大事なのは「カネ」といわれてきた。拝金主義と異論も出そうだが、その「カネ」をやり取りする株式投資は、少数の勝者が生き残り、大多数の敗者が市場撤退に追い込まれる厳しい「ゼロサム・ゲーム」であった。
06/23 14:51
「レームダック」、「死に体」といわれた菅直人首相が、驚異の粘り腰を発揮している。野党も身内の与党からも誰も、首相の首に辞職の「鈴」をつけられずにいるうちに、粘り腰が強腰に変じたような趣きさえある。
06/20 17:27
「米国がクシャミをすれば、日本は風邪を引く」といわれて久しい。久しいどころか、最近の東京市場は、ますます「クシャミ」をした米国人投資家に引き摺り回され、当事者能力をほとんど喪失していることを痛感させられ日々を過ごしている。
06/13 15:23
6月相場は、5月相場に続いて波乱含みのスタートとなった。日経平均株価は、月足で5月に続いて4本目の陰線を引く可能性なきにしも非ずである。引き続き外部環境はアゲインストだからだ。原発事故の収束は、「一進一退」どころか「一進三退」と不透明化しそうだし、政界激動の「菅おろし」も、誰がいつ菅首相の首に鈴をつけるのか、問題先送りである。
06/06 18:13