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株は総売りか?それとも抜け道はあるか?相場シナリオの練り直し!=浅妻昭治
7月6日、7日の衆参の予算委員会は、久々に緊張感のある委員会審議であった。与野党委員の質疑応答に攻防があり、問題の核心に迫っただけでなく、政治家の人間性まで浮き彫りにした。[写真拡大]
【浅妻昭治(株式評論家・日本インタビュ新聞社記者)のマーケット・センサー】
■瀬戸際の菅首相
7月6日、7日の衆参の予算委員会は、久々に緊張感のある委員会審議であった。与野党委員の質疑応答に攻防があり、問題の核心に迫っただけでなく、政治家の人間性まで浮き彫りにした。敵役と立役の色分けが、くっきり浮かび上がるドラマを見るようで、分かりやすかったのである。もちろん敵役は、得意技の一つの「後出しジャンケン」を繰り出した菅直人首相である。立役は、四面楚歌、満身創痍の海江田万里経済産業大臣であった。
とくに海江田大臣は、菅首相からは原発のストレステスト(耐性調査)でハシゴを外され、九州電力 <9508> のやらせメールに足をすくわれ、部下のキャリア官僚にインサイダー取引疑惑の強制捜査が伝えられるなどサンザンであった。弾と矢が前から飛んで来るだけなら避けようもあろうが、上から後ろから下から横からと際限がなく、遂に進退窮まって「いずれ時期がきたら責任と取る」と声を振り絞るのが精いっぱいとなった。責任を追及した当の野党議員からさえ同情を買う始末であった。
中継のテレビカメラは、すかさず菅首相の顔を大写しで捉えたが、表情一つ変えず、これが敵役の敵役たるゆえんと妙に納得させられた。巷間伝えられているように、かの小泉ライオン丸の「郵政選挙」での衆議院選挙の大勝に倣って、「反原発」を選挙争点に衆院解散・総選挙に打って出る腹積もりと見て見えないこともないというところだろう。
しかし、もしこのシナリオ通りに政局が運ぶとして、選挙に連戦連敗、曲がり続けの菅代表の選挙相場感に同調する与党議員が果たしてどれだけいるか、ストレステストをしてみたくなった。延長国会会期末までに大臣が一人辞め、二人辞めの辞職テロが続き、『マザーグースの唄』ではないが、8月末には「そして誰もいかくなった」となるのではないかとの新聞観測もしきりである。そうなると、ボロボロとなる菅首相も、6日の衆院予算委で渡辺喜美みんなの党代表がけしかけたように、電力規制緩和、発送電分離まで踏み込んで勝負する以外に大義名分は立ちそうもない瀬戸際に追い込まれることは、どうも間違いなさそうだ。
株は総売りか、それとも抜け道があるのか、相場シナリオの練り直しを迫られることになる。取り敢えず抜け道銘柄としては、自然エネルギー発電の太陽光発電関連株、風力発電、地熱発電の関連株とするのが定石だが・・。(続きと詳細は「浅妻昭治のマーケットセンサー:メールマガジン」に掲載。果たして注目銘柄は?)(執筆者:浅妻昭治 株式評論家・日本インタビュ新聞 編集長)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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