相場展望2月9日号 米国株: AIへの投資家の慎重姿勢が根強く、株は売り転換を懸念 日本株: 衆院選結果は自民党の歴史的圧勝を好感「高市トレード再燃」

2026年2月9日 13:33

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■I.米国株式市場

●1.NYダウの推移

 1)2/5、NYダウ▲592ドル安、48,908ドル
 2)2/6、NYダウ+1,206ドル高、50,115ドル

【前回は】相場展望2月5日号 米国株: NYダウ上昇も、AIによる代替で業績懸念からハイテク株総崩れ 日本株: 「高市ラリー」で高値圏、米ハイテク株安もあり衆院選後に注意

●2.米国株:AIへの投資家の慎重姿勢が根強く、株は売り優勢への転換を懸念する

 1)AIへの投資家の慎重姿勢が根強く、株は売り優勢への転換を懸念する
  ・米国株の上昇を牽引してきたのは、
   ・ハイテク・半導体関連
   ・人工知能(AI)
   であった。

  ・ところが、人工知能(AI)が米国株の下げをリードする可能性が濃くなってきている。

  ・AIの効果として、
   ・法務やデータサービス、金融リサーチに至るまで、幅広い業界の業務を自動化できる。
   と囃され、株価上昇を牽引してきた。

  ・ところが、AI効果が浸透すると、既存企業の業績や存続を脅かすとの懸念が広がった。最近の決算発表でソフトウェア企業の業績が冴えず、市場に不安感が生まれた。それを根拠として、ハイテク株が売られることになった。上場投資信託(ETF)の「iシェアーズ拡大テック・ソフトウェアETF」は先週4営業日続落し▲12%下落した。2/6にはこの大幅安を買いの好機とみた買いが入って大幅反発した。
   ・2/6株式相場
     NYダウ        +1,206ドル高・+2.47%高
     半導体株指数(SOX)  + 433高  ・+5.70%高
   2/6の大幅反発が継続的な株価上昇につながるか? 不透明だ。

  ・株式相場の今後に大きな影響を与えるため、慎重なスタンスが求められる。

■II.中国株式市場

●1.上海総合指数の推移

 1)2/5、上海総合▲26安、4,075
 2)2/6、上海総合▲10安、4,065

■III.日本株式市場

●1.日経平均の推移

 1)2/5、日経平均▲475円安、53,818円
 2)2/6、日経平均+435円高、54,235円

●2.日本株:衆院選挙結果は自民党の歴史的圧勝を好感し「高市トレード再燃」

 1)衆院選挙結果は自民党の歴史的圧勝を好感し「高市トレード再燃」
  (1)2/9、日経平均は朝方、+3,000円近辺高の57,000円台乗せ
   ・株高の要因
     ・米国ハイテク株が大幅高、NYダウも
     ・衆院選選挙結果を好感。
       ・高市政権による財政拡張路線への期待感が広がる。
     ・円安・ドル高(9時現在)
       ・財政拡張を背景に朝9時現在157.27円と0.37円の円安が進行。
        輸出関連株に追い風。

  (2)海外短期投機筋が先物買いで日経平均高を誘導したが、利益確定売りの可能性
   ・株価変調の要因
     ・円相場は、156.84円と9時現在とと比べ「円高」に振れた。
        9時現在157.27円⇒その後156.84円と+0.43円の円高。
     ・朝高で日経平均は約+3,000円高は、利益確定の売りを誘うには十分な高値まで上昇している。

  (3)格言「噂で買い、事実で売り」を思い出そう
   ・今回の株高は高市首相の「衆院解散」を発端に「高市トレード」で株高となった。衆院選挙投開票の結果が「事実」となったため、今後の売り優勢に転化する可能性に注意したい。

 2)衆院選挙、自民党は大勝・中道改革連合はボロ負け
  ・議席数の推移
    ・与野党
           選挙前   選挙後   増減
      与党    232     352   +120
      野党    233     113   ▲120
    ・党派別
           選挙前   選挙後   増減
      自民党   198     316   +118
      中道    172     49   ▲123
       立憲派 148   21   ▲127 ・・生還率は14%に過ぎず
       公明派 24     28   +4 ・・中道の効果を享受
      ・選挙の勝ちは、自民党と公明、負けは立憲派で総崩れ。

 3)日経平均寄与度上位5銘柄の推移
  (1)2/5、日経平均▲475 円安、寄与上位5銘柄▲723円安・占有率▲152.21%
   ・寄与上位5銘柄     寄与下げ額   株価下げ幅
     アドバンテスト    ▲328円安   ▲1,225円安
     ソフトバンクG    ▲237     ▲295
     東京エレクトロン   ▲71     ▲710
     ダイキン       ▲48     ▲1,440
     フジクラ       ▲39     ▲1,155
      合計        ▲723
   ・下げ銘柄上位3位まではハイテク関連株で合計▲636円の下げ寄与をした。

  (2)2/6、日経平均+435 円高、寄与上位5銘柄+308円高・占有率%+70.80%
   ・寄与上位5銘柄     寄与上げ額   株価上げ幅
     東京エレクトロン   +104円安高  +1,040円高
     アドバンテスト    +75     +280
     ソフトバンクG     +70 +87
     味の素        +32      +484
     ソニー        +27      +159
      合計        +308
   ・半導体関連が3銘柄を占めたが、思ったより上げ幅が低い。味の素・ソニーなど買われる銘柄が広がったことが特徴。物色の流れに変化を感じる。
   ・海外投機筋による株価先物の売りが、自律反発を狙い買い戻しに転じたことが、日経平均を朝方のマイナスから後場にプラスに浮上させた。

●3.2025年実質賃金は▲1.3%減、4年連続でマイナス=厚生労働省(TBS)

 1)物価上昇は+3.7%上昇したが、賃上げが追い付かず。

●4.台湾・TSMC会長、高市首相と面会、国内初の3ナノ半導体生産へ(テレ朝)

■IV.注目銘柄(投資は自己責任でお願いします)

 ・6383 ソニー      業績堅調
 ・7832 バンダイナムコ  業績堅調

著者プロフィール

中島義之

中島義之(なかしま よしゆき) 

1970年に積水化学工業(株)入社、メーカーの企画・管理(財務含む)を32年間経験後、企業再生ビジネスに携わる。 現在、アイマックスパートナーズ(株)代表。 メーカーサイドから見た金融と企業経営を視点に、株式含む金融市場のコメントを2017年から発信。 発信内容は、オープン情報(ニュース、雑誌、証券リポート等々)を分析・組み合わせした上で、実現の可能性を予測・展望しながらコメントを作成。http://note.com/soubatennbou

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