相場展望2月5日号 米国株: NYダウ上昇も、AIによる代替で業績懸念からハイテク株総崩れ 日本株: 「高市ラリー」で高値圏、米ハイテク株安もあり衆院選後に注意

2026年2月5日 15:14

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■I.米国株式市場

●1.NYダウの推移

 1)2/2、NYダウ+515ドル高、49,407ドル
 2)2/3、NYダウ▲166ドル安、49,240ドル
 3)2/4、NYダウ+260ドル高、49,501ドル

【前回は】相場展望2月2日号 米国株: 次期FRB議長指名で金利低下後退⇒ドル高・金利高・金銀安 日本株: ウォーシュ次期FRB議長指名、高市発言⇒「円安」進展

●2.米国株:NYダウ上昇も、AIによる代替で業績懸念からハイテク株など総崩れ

 1)NYダウ上昇も、AIによる代替で業績懸念からハイテク株など総崩れ 
  ・米国株価指数の2/4の状況
    NYダウ      +0.53%高
    ナスダック総合  ▲1.51%安
    ナスダック100   ▲1.76%安
    S&P500種     ▲0.51%安
    NYSE FANG+   ▲2.44%安
    半導体株SOX   ▲4.36%安
    ラッセル2000   ▲0.91%安

  ・ウォーシュ氏のFRB議長指名で、金利低下期待が後退⇒株は売られ安い状況へ。

  ・AIが、(1)ソフトウェア機能を代替するとの懸念から一部ソフトウェア関連株が売られた。(2)半導体関連株も軟調だった。特筆すべきは、半導体のアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)が2/4、▲17.3%安と大幅下落したこと。

  ・米国株は高値警戒圏にあっただけに、ちょっとしたリスク発生に敏感に反応する可能性がある。日本株にも波及するケースが考えられる。

■II.中国株式市場

●1.上海総合指数の推移

 1)2/2、上海総合▲102安、41,015
 2)2/3、上海総合+51高、4,067
 3)2/4、上海総合+34高、4,102

■III.日本株式市場

●1.日経平均の推移

 1)2/2、日経平均▲667円安、52,655円
 2)2/3、日経平均+2,065円高、54,720円
 3)2/4、日経平均▲427円安、54,293円

●2.日本株:「高市ラリー」続き高値圏、米国ハイテク株安もあり衆院選後に注意

 1)「高市ラリー」続き高値圏、米国ハイテク株安もあり衆院選後に注意
  (1)海外投機筋が主役で「高市ラリー」が続く
   ・2/2、朝方は円安を受け自動車・機械など輸出関連幹部が買われ、投機筋が先物買いで上昇、日経平均は一時+900円を超えた。ただ、買い一巡後、前週末の米国ハイテク株安を受け半導体関連株が売られ重荷となった。終値は前週末比▲667円安・▲1.25%安とこの日の安値で終えた。
   ・2/3、海外投機筋の株価先物買いが断続的に入り、日経平均は+2,065円高。
   ・2/4、米国NYダウは+260ドルも、ハイテク株に売り。

  (2)NYダウは2月に入り49,500ドル近辺で、小動きの様相。
   ・米国ハイテク株が、人工知能(AI)に取って代られる可能性から売られる。
   ・NYダウ以外の米国株の軟調から、海外投機筋の売り転換が予想される。
   ・しかも、日本では衆院選挙の投開票が2/8にあるため、「高市ラリー」が終焉するリスク懸念がある。海外投機筋の利益確定売りがいつ始まってもおかしくない。

 2)日経平均寄与度上位5銘柄の推移
  (1)2/2、日経平均▲667円安、寄与上位5銘柄▲723円安・占有率▲108.39%
   ・寄与上位5銘柄     寄与下げ額   株価下げ幅
     アドバンテスト    ▲321円安   ▲1,200円安
     東京エレクトロン   ▲165     ▲1,650
     ソフトバンクG    ▲131     ▲163
     レーザーテク     ▲68     ▲5,080
     コナミ        ▲38     ▲1,140
      合計        ▲723

  (2)2/3、日経平均+2,065円高、寄与上位5銘柄+1,082円高・占有率+52.39%
   ・寄与上位5銘柄     寄与上げ額   株価上げ幅
     アドバンテスト   +461円高   +1,725円高
     東京エレクトロン  +191 +1,900
     ソフトバンクG    +168     +210
     ファーストリテイ   +148     +1,850 
     TDK         +114     +227
      合計        +1,082

  (3)2/4、日経平均▲427円安、寄与上位5銘柄▲474円安・占有率▲110.00%
   ・寄与上位5銘柄     寄与下げ額   株価下げ幅
     アドバンテスト    ▲148円安   ▲555円安
     東京エレクトロン   ▲86     ▲860
     リクルート      ▲85     ▲843
     イビデン       ▲80     ▲1,191
     ソフトバンクG    ▲75     ▲93
      合計        ▲474

   ・日経平均の下げ幅は、寄与上位5銘柄の下げで説明できる。

   ・日経平均の上げ・下げは値がさの半導体関連株が主役となり牽引している。しかし、米国株上昇を引っ張ってきたハイテク株の動きが軟調となり始めている。このため、米国のフィラデルフィア半導体株、ナスダック100株価指数などに変調がみられるため、注意したい。

   ・「高市ラリー」で大きく日経平均は上昇したが、2/8が衆院選の投開票日。海外投機筋の売り転換に警戒したい。

 3)金・銀の価格
  ・金・銀の価格推移
        純金ETF(1540) 純銀ETF(1542)
    1/29   26,500円     62,980円
    2/02   21,235      46,800 
    差異   ▲5,265     ▲16,180
         ▲19.86% ▲25.69%
    2/03   23,365      45,280
    2/04   24,765      47,630
    2/05   24,025      42,180
  ・金・銀のETF価格は、下げ止まりが確認できない。直近、急伸しただけに、(1)反動安なのか(2)上昇の帳消しなのか、見極めが必要。
  ・下落の要因
   ・米国CMEが証拠金の引上げを実施。
   ・証拠金引上げを契機に売られたが、証拠金不足を補うために更なる売りが出て下げが加速した。
  ・日本株も証拠金確保のため売られる可能性
   ・証拠金不足を補うため、他の資産の売却も余儀なくされている。2/3に急騰した日本株にも売りが広がる可能性がある。余波を受けない対応に迫られる場合に備えたい。

● 3.ソニー、2026年3月通期の営業利益を従来1兆4,300億円⇒1兆5,400億円に上方修正(TradersWeb)

●4.バンダイナムコ、2026年3月通期の営業利益1,650⇒1,810億円に上方修正(TradersWeb)

●5.UBE、2026年3月通期の営業利益250億円(前期比+38.5%増)の予想(フィスコ)

●6.ふくおかFG、2026年3月通期の経常利益1,240億円(前期比+19.7%増)(フィスコ)

●7.JAL、4~12月期純利益は前年同期比+24.9%増の+1,137億円、過去最高(AviationWire)

●8.川崎汽船、2026年3月通期純利益は従来1,050⇒1,150億円に上方修正(ロイター)

●9.村田製作所、米国レゾナント社ののれん438億円を減損、営業利益下方修正(ロイター)

 1)2026年3月期の営業利益予想を+2,800~+2,700億円に引き下げた。米国レゾナント社ののれん代を全額減損したため。

■IV.注目位銘柄(投資は自己責任でお願いします)

 ・6966 JCRファーマ   黒字転換
 ・9468 KADOKAWA    業績堅調

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