ビットコイン低迷が日本株に与える影響とは? 急落理由から個別銘柄・投資戦略まで徹底解説

2026年2月5日 18:09

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 2026年に入り、ビットコインは厳しい局面を迎えている。かつての「半減期翌年はバブル」という経験則が変容し、マクロ経済やETFの資金フローに左右される新局面へ移行した。

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 本記事では、ビットコイン(BTC)低迷の背景と、それが日本株、特にメタプラネットなどの関連銘柄に与える影響を解説する。

■1. ビットコイン急落の背景:なぜ「4年サイクル」は崩れたのか

 2025年後半から2026年初頭にかけて、BTCは上値を重くしている。最大の要因は「スポットBTC ETFからの構造的な資金流出」だ。2024年の承認以降、市場を牽引したETF勢が、米国の税制強化・会計ルールの厳格化・金利高止まりを背景に、2026年1月には週次で数百億円規模の純流出が観測された。

 また資金の逃避先として、「金」の存在感が増している。地政学リスクの常態化により、無国籍資産としての需要が「デジタル・ゴールド(BTC)」から「現物ゴールド」へ回帰し、リスク資産内でのリバランスがBTCの下落圧力を増幅させた。

■2. 日本株市場への波及:短期の動揺と中長期の商機

 BTCの下落は、日本株市場に二面性の影響を与える。

 ・短期的な影響: 投資家のリスク許容度が低下し、特にハイテク株や新興市場銘柄に売りが波及しやすくなる。

 ・中長期的な影響: 仮想通貨から流出した資金が、健全なキャッシュフローを持つ日本株へ回帰する可能性がある。特に、2025年に噂されたNISA制度のさらなる利便性向上や、国内企業のコーポレートガバナンス改革が、ボラティリティを嫌う層の「受け皿」となる。

■3. 個別銘柄への影響:メタプラネットの動向とリスク

 日本株市場で最も注目されるのが、ビットコインを財務資産の核に据えるメタプラネット(3350)だ。

 同社は、2026年1月にも大規模な海外増資とワラント発行を決定。調達資金をBTC追加取得に充てる方針を維持しており、保有数は数千BTC規模へと急拡大している。

 BTC価格の下落による評価減の増大で、株価は売り込まれている。投機資金の流入により、ファンダメンタルズ以上に乱高下しやすい構造には厳重な注意が必要だ。評価損益が純利益を左右する構造となっている。

■今後の戦略

 2026年の相場は、BTCが「マクロ資産」へと変貌を遂げたことを証明している。低迷期こそ、メタプラネットのような関連株の過熱感を冷やし、冷静に日本株の優良銘柄やゴールドとの分散図る好機と言える。BTC低迷期の今、重要なのは「一括投資」ではなく「資産クラスの再分配」だ。

 1. NISA枠を活用した「国内外の株式インデックスを中心」とし、BTCや関連株はポートフォリオの5~10%程度に留める。

 2. ETFフローが安定するまでは、一括購入は避け、時間分散で平均取得単価を抑える積立投資にする。

 3. 円安局面ではBTCの円建て価格は維持されやすいが、急激な円高転換は「BTC安+円高」のダブルパンチになるリスクを想定すべきだ。

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