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相場展望2月2日号 米国株: 次期FRB議長指名で金利低下後退⇒ドル高・金利高・金銀安 日本株: ウォーシュ次期FRB議長指名、高市発言⇒「円安」進展
■I.米国株式市場
●1.NYダウの推移
1)1/29、NYダウ+55ドル高、49,071ドル
2)1/30、NYダウ▲179ドル安、48,892ドル
【前回は】相場展望1月29日号 米国株: マグニフィセント7が決算発表、AIの巨額投資に投資家判断は? 日本株: 「選挙は買い」だが為替介入警戒し大幅円高⇒日経平均は軟調
●2.米国株:次期FRB議長の指名で金利低下期待の後退⇒ドル高・金利上昇・金銀が下落
1)次期FRB議長人事・ウォーシュ元理事の指名で、(1)株安(2)ドル高(3)金・銀は暴落
・金融緩和に消極的との見方が市場で強まる。
・ウォーシュ氏は、基本的には物価安定を重視する「タカ派」と見られ、トランプ氏とは一定の距離を保つと予想される。ただ、当面は利下げを進めると見られている。
・1/30の市場は大荒れ(前日比)
(1)金 ▲11.4%安:下げ幅は1980年1月以来の大きさ
(2)銀 ▲31.4%安:過去最大の下げ
(3)ドル +1.11%高:1.70円のドル高、153.00円⇒154.70円
(4)NYダウ ▲0.36%安:終値で▲179ドル安、一時▲600ドル超の下落
・米国株「安」
・米国長期金利が上昇し、金融やIT大手など幅広い銘柄が売られた。1/30、NYダウは一時▲600ドルを超える下落、終値は▲179ドル安で終えた。
・ウォーシュ新FRB議長指名により、金利低下期待が後退し、金利が上昇。株下落要因となった。
・ドル「高」・円安
・トランプ氏の利下げ圧力が強く、FRBの独立性が脅かされている。ウォーシュ氏は他の候補者と比べ、「タカ派」と見られるため、外国為替市場で「ドルへの信頼がやや回復」すると見られ「ドル高」に進展。
・ドル・円の推移
1/28 152.68円
1/30 153.06
2/02 155.26
・日本・米国の協調介入への思惑から「円高・ドル安」が急速に進んだ。しかし、協調介入は否定され、新FRB議長人事もあり、ドル高へ。
・金・銀「暴落」
・金・銀の推移
金 銀
1/29 5,354ドル 115.77ドル
1/30 4,745 78.83
差引 ▲609 ▲36.94
下落率 ▲11.37% ▲31.90%
・米国ドルへの信認が低下し、「ドル売り・金銀へ逃避」していた。ウォーシュ元FRB理事の次期FRB議長指名により、「ドル高」となる。このドル高を受け、「ドル買い・金銀売り」と、逃避資金が還流した。
2)マイクロソフト 時価総額▲約54.66兆円(3,570億ドル)消失(1/29現在)
(1)マイクロソフトの1/29、時価総額▲約54.66兆円消失
・決算発表で1/29に売り込まれ株価が▲10%安と時価総額が▲約54.66兆円吹き飛んだ。人工知能(AI)向け投資が過去最高に膨らむ一方、クラウド事業の売上高の伸びが鈍化したことが嫌気された。マイクロソフトの多額のAI投資から高い投資収益率(ROI)が得られないことと見られた。
(2)マイクロソフト株価の推移(終値ベース)
2025年04/07 388.45ドル
07/28 524.08ドル(最高値)
09/02 492.37
10/27 517.81
2026年01/02 459.86
01/21 444.11
01/28 481.63
01/29 433.50 ・・1/28比▲9.99%安
01/30 430.29
(3)1/29主要銘柄の騰落
・急落 マイクロソフト ▲9.99%
セールスフォース ▲6.09
ボーイング ▲3.41
テスラ ▲3.45
急騰 メタプラットフォームズ +10.40%
IBM +5.13
ハネウェル +4.89
キャタピラー +3.41
・主要銘柄の騰落幅が大きくなっている。米国株は高値圏にあるため、投資家心理が強弱に大きく振れる状況を示唆している。このため、より慎重な資金運営姿勢が求められているとのサインと受け止められる。
●3.FRB次期議長に元理事のケビン・ウォーシュ氏を指名、トランプ大統領がSNSに投稿(FNN)
●4.トランプ大統領、野党・民主党と予算案で暫定合意、政府機関閉鎖は回避へ(Quick Money)
1)移民摘発で射殺事件を受け、移民・税関捜査局を管理する国土安保省の予算を2週間のつなぎ予算案に変更した。(共同通信)
●5.テスラ、10~12月期で前年同期比、売上高▲3%減・最終利益▲61%減(時事通信)
1)売上高は249.1億ドル(約3兆8,000億円)、最終利益8.1億ドル。
・減少要因 (1)米国でEV自動車購入支援策が打ち切り。
(2)中国勢からシェアを奪われ、販売が低迷した。
2)2025年の年間販売で、EV世界販売のシェア首位を中国BYDに奪われた。
■II.中国株式市場
●1.上海総合指数の推移
1)1/29、上海総合+6高、4,157
2)1/30、上海総合▲40安、4,117
●2.中国1月景況感は49.3、節目の50を2カ月ぶりに割れた(共同通信)
1)国家統計局は、自動車や石油などの業種で需要の鈍化に伴う生産の後退があったと説明した。
2)項目別では、
・新規受注が49.2、前月の50.8から▲1.6低下。
・雇用指数は48.2、前月から▲0.1悪化。
・生産指数は節目の50を上回ったが、前月から▲1.1下落した。
●3.中国、国内最大級の保険会社に資本注入計画、4兆円超の特別国債発行(ブルームバーグ)
1)保険会社は中国人寿保険集団や中国人民保険集団、中国太平保険集団など政府系企業に注入されるという。
2)これらの保険大手は今後、規制当局と連携し、リスクの高い小規模な保険会社への対応を支援する役割を期待されている。
■III.日本株式市場
●1.日経平均の推移
1)1/29、日経平均+16円高、53,375円
2)1/30、日経平均▲52円安、53,322円
●2.日本株:ウォーシュ次期FRB議長指名、高市発言⇒「円安」進展
1)ウォーシュ次期FRB議長指名、高市発言⇒「円安」進展
・円・ドルの推移
1/28 152.68円
1/29 153.06
1/30 153.92
2/02 155.26
・円安の要因
・ウォーシュ次期FRB議長の指名で、米国長期金利の低下期待が後退した。
・高市首相の「円安は外為基金はホクホク」発言を受け、円安容認との思惑で、円安が加速。
・円安は短期か?
・トランプ米国大統領の政策は「ドル安」を指向しており、ドル高は一時的現象で終わる可能性がある。
・高市発言も「狭義の範囲」での発言に過ぎない。輸入物価の高騰の原因は「円安」にあるため、物価上昇抑制を考えると発言内容について訂正が入ると思われる。
2)日経平均寄与上位5銘柄の推移
(1)1/29、日経平均+16円高、寄与上位5銘柄+442円高・占有率+%
・寄与上位5銘柄 寄与上げ額 株価上げ幅
アドバンテスト +353円高 +1,320円高
ソフトバンクG +51 +64
トヨタ +17 +101
住友鉱山 +14 +851
信越化学 +7 +43
合計 +442
・東証プライムの値上がり銘柄数763、値下がり777とやや値下げ優位のなか、アドバンテストの1銘柄で日経平均の上昇寄与額が+353円高と突出したことで、日経平均は+16円高と小幅に上昇した。
・値がさ半導体関連株のなかで、2極化が目立った。
値上がり寄与 値下がり寄与
アドバンテスト +353円高 東京エレクトロン ▲248円安
ソフトバンクG + 51 レーザーテク ▲ 24
信越化学 + 7 ディスコ ▲ 21
このような2極化は珍しく、この現象が今までの相場の主役であった半導体関連株を見る目に変化が生じてきたのか見極める必要がありそうだ。
(2)1/30、日経平均▲52円安、寄与上位5銘柄▲450円安
・寄与上位5銘柄 寄与下げ額 株価下げ幅
アドバンテスト ▲362円安 ▲1,355円安
NRI ▲33 ▲984
ネクソン ▲29 ▲438
レーザーテク ▲14 ▲1,070
ベイカレント ▲12 ▲359
合計 ▲450
・日経平均は「気迷い相場」に陥っている。目先情報で、海外短期投機筋の爆買いに追随するのはリスク。
・すでに、米国株は高値警戒圏にあり、日本株も衆院選挙を当て込んで高値水準にある。
・1/30は、日経平均▲52円安と結構強い状況を維持している。これ以上の高値追いはリスクが高いと思われる。
●3.急速な円高、政府・日銀による為替介入は「なし」、1/28までの直近1カ月(日テレ)
●4.トヨタ、2025年は6年連続世界1、世界販売台数1,053万台超と過去最高(FNN)
1)2024年度比+3.7%増。北米でハイブリッド車が好調、グループでも世界1位。
●5.日本が中国から輸入したレアアース、12月は前年同月比+37%増の1,180トン(ブルームバーグ)
1)11月の1,209トンからは減少。
2)2025年全体では、前年比+14%増の15,808トンだった。
■IV.注目銘柄(投資は自己責任でお願いします)
・4552 JCRファーマ 黒字転換
・6572 オープングループ 業績好調
・6966 三井ハイテック 業績好調
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