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相場展望4月30日号 米国株: AIを巡り成長懸念で世界株式相場は変調に入ったか? 要注目 日本株: 海外短期筋の買いvs多くの機関投資家の売りが続く、海外勢から目を離せない
■I.米国株式市場
●1.NYダウの推移
1)4/27、NYダウ▲62ドル安、49,168ドル
2)4/28、NYダウ▲25ドル安、49,141ドル
3)4/29、NYダウ▲280ドル安、48,861ドル
【前回は】相場展望4月27日号 米国株: 米国インテルの再生、再び成長軌道へ⇒米国株高牽引 日本株: 米国ハイテク株高と海外短期筋が牽引、日経平均6万円乗せ 「NT倍率」が最高値となり高値意識される水準
●2.米国株: AIを巡り成長懸念で世界株式相場は変調に入ったか?要注目
1)米国株は人工知能(AI)巡る成長見通しの懸念で、4/28~29は売り優勢
・人工知能(AI)「チャットGPT」開発のオープンAIが、最近数カ月で新規顧客と売上高目標を達成できていない。このため大規模なデータセンター投資への懸念が出始めている。
・したがって、オラクル、エヌビディア、AMD、ブロードコムなど半導体関連株の売りが目立ってきた。
・この流れが大きくなるか? 収束するか? 注目したい。
2)世界株式相場は変調に入ったか? 要、見守り
・世界の主な株価 4/20~29 値動き
NYダウ 1勝7敗 5連敗 ▲586ドル安・▲1.18%安
ドイツDAX 0勝8敗 8連敗 ▲749安 ・▲3.03%安
日経平均 5勝3敗(祝日で4/28まで)+1,4 42円高・+2.46%高
・米国NYダウは、原油高止まりでインフレ懸念、AI関連株の値下がり。ドイツDAXは、インフレ高が進行。日経平均は、海外短期筋の買いで6万円台乗せと強い。逆に下げ余地膨らむとの見方もできる。
●3.米国FRB、政策金利の据え置きを決定、3会合連続で3.5~3.75%を維持(毎日新聞)
1)米国・イランの停戦協議の停滞を背景に原油価格が高止まる中、米国経済や物価の動向を見極める必要があると判断した。
●4.トランプ大統領はイラン提案を拒否、原油は一段高107ドル台へ(フィスコ)
1)「核兵器で合意がない限り、ホルムズ海峡の海上封鎖は解除しない」
●5.トランプ氏の支持率34%、今任期で最低、生活費高騰・イラン戦争で(ロイター)
1)トランプ支持率 2025年1月就任時 47% ロイター/イプソス調査
2026年4/15~20 36%
今回 34%
■II.中国株式市場
●1.上海総合指数の推移
1)4/27、上海総合+6高、4,086
2)4/28、上海総合▲7安、4,078
3)4/29、上海総合+28高、4,107
●2.中国国家発展改革委員会、米国メタプラットフォームズのAI買収を認めず(共同通信)
1)技術流出を懸念か。
■III.日本株式市場
●1.日経平均の推移
1)4/27、日経平均+821円高、60,537円
2)4/28、日経平均▲619円安、59,917円
3)4/29、祝日「昭和の日」で休場
●2.日本株: 海外短期筋の買いvs多くの機関投資家の売りが続く、海外勢から目を離せない
1)日経平均寄与上位5銘柄で、日経平均の上下が決まる状況が続く
(1)4/27、日経平均+821円高、寄与上位5銘柄+996円高、占有率121.31%
銘柄 寄与度 前日比伸び率
アドバンテスト +497円高 +7.00%高
ファナック +168 +15.98
ファーストリテイ +143 +2.54
東京エレクトロン +126 +2.73
フジクラ +62 +5.14
合計 +996
・アドバンテストとファナックの2銘柄で+665円押し上げた。
・キーエンスが前日比+15.83%高、SMCが+7.11%高が目立つ。
(2)4/28、日経平均▲619円安、寄与上位5銘柄▲1,180円安、占有率190.63%
銘柄 寄与度 前日比伸び率
ソフトバンクG ▲463円安 ▲9.86%安
アドバンテスト ▲422 ▲5.56
東京エレクトロン ▲196 ▲4.14
日東電工 ▲50 ▲9.06
ファナック ▲49 ▲4.07
合計 ▲1,180
・前日に続き、日経平均寄与度上位5位の影響が大きい。
2)株価指数の前日比伸び率からみると、日経平均は独歩
・株価指数の前日比伸び率
日経平均 TOPIX JPX400 グロース250
4/27 +1.38% +0.50 +0.57 ▲0.72
4/28 ▲1.02 +0.99 +0.81 +1.53
4/29 祝日のため休場
3)日経平均は上昇も、値下がり・新安値銘柄が多数
・値上がり・値下がり、新高値・新安値銘柄数の推移
値上がり数 値下がり数 日経平均 新高値 新安値
4/21 516 1,010 +524円高 50 59
4/22 236 1,302 +236 30 135
4/23 340 1,188 ▲445 22 252
4/24 550 973 +575 29 201
4/27 684 838 +821 41 223
4/28 1,288 249 ▲619 40 67
4/29 祝日「昭和の日」で休場
・4/21~27までは、日経平均の上げ下げに関係なく「値下がり」銘柄数が多数を占めている。相場全体としての地合いは「弱い」。4/28は、日経平均が下落にもかかわらず、値上がり銘柄が多い。
・「新安値」銘柄数が優勢の展開が続いている。
4)海外短期筋の買いvs多くの機関投資家の売りが続く、海外勢から目を離せない
・日経平均は強気な動きをしているが、海外短期筋による、(1)先物買いを主導として、(2)ごく少数の値がさハイテク株の現物株買い、で日経平均の強さを維持している。反対に、多くの機関投資家は売りスタンスを継続しているもよう。
・多くの機関投資家とは、(1)年金基金 (2)生保・損保 (3)都市・地方銀行(4)個人で、年初より概ね一貫して売り方である。なお、(5)証券自己は4/17現在では年初からの累計では売りとなっている。
・つまり、海外短期投資家の買いで日経平均は株高となっている。海外短期投資家の買いがいつまで続くのか、注視している。
●3.「出光丸」がホルムズ海峡を通過、サウジ産の原油200万バレルを積載(ロイター)
1)通過のためのイラン側との交渉には日本政府が関わったという。(朝日新聞)
ほかの日本関係の船も同じように湾外へ出られるかどうかは不明。
●4.日立製作所、発行済み株式の3.56%・5,000億円を上限に自社株買い(ロイター)
●5.日立製作所、2026年3月期純利益、前期比+30.3%増の+8,023億円過去最高(共同通信)
1)売上高は+8.2%増の10兆5,867億円。
2)送電網設備の更新、人工知能(AI)向け投資拡大を背景にデータセンター事業などが好調。
●6.トヨタ、2025年度世界販売台数+2.0%増の1,047万台で過去最高(読売新聞)
1)米国トランプ政権による関税政策が逆風となる中でも、北米を中心に底堅く推移した。
●7.日産自、前期営業損益▲600億円赤字⇒+500億円黒字、引当金取崩しや円安寄与
1)要因は、米国における温室効果ガス排出規制の撤廃に伴う引当金による利益と、コスト削減の進展、為替円安が寄与した。
2)純損失予想を従来の▲6,500億円から▲5,500億円に上方修正する。(ロイター)
■IV.注目銘柄(投資は自己責任でお願いします)
・4307 野村総合研究所 業績好調、増配、自社株買い
・8306 三菱UFJ 金利上昇
・8316 三井住友FG 金利上昇
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