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相場展望3月16日号 米国株: 原油高で長期金利が上昇傾向、ハイテク・金融株が売られる 日本株: イラン情勢と原油高の長期化で、日経平均は5.2万円もあり
■I.米国株式市場
●1.NYダウの推移
1)3/12、NYダウ▲739ドル安、46,677ドル
2)3/13、NYダウ▲119ドル安、46,558ドル
【前回は】相場展望3月12日号 米国株: イラン戦争は長期化が必至、トランプ氏の「短期」発言は夢 日本株: 年初からの株価は、NYダウと比べると日経平均は高値警戒
●2.米国株:原油高で長期金利が上昇傾向に転じ、ハイテク・金融株が売られる
1)原油高でインフレ懸念
・WTI原油先物の推移(1バレル当たり、終値ベース)
12/17 55.94ドル
12/31 57.42
02/02 62.14
03/02 71.23
03/13 99.31
・米国政府は3/12、原油高でインフレ懸念を抑制するため、ロシア制裁を緩和してロシア産原油の購入を認めると発表した。しかし、WTI原油先物は3/13で1バレル99.31ドルに上昇した。
・「有事のドル買い」、原油先物価格が100ドルに迫る。
・原油価格の急騰でインフレ圧力が一段と強まる可能性が増してきた。
2)長期金利が上昇傾向に転じ、ハイテク・金融株が売られる
・10年債の金利の推移
1/02 4.191%
1/07 4.148
2/02 4.277
2/27 3.938
3/02 4.035
3/13 4.279
・米国・1月個人消費支出(PCE)は前年比+2.8%上昇。変動の大きい食品とエネルギーを除くコア指数は前年比+3.1%上昇した。
・米国景気の減速懸念が浮上。
・商務省発表10~12月国内総生産(GDP)は年率換算で前年比++0.7%増。
・2025年7~9月は+4.4%増だっただけに、米国景気の減速懸念が浮上した。
・長期金利が不透明感
米国10年債利回りは4.2%台前半と高止まりしているが、長引くとの見方が強まっている。
・長期金利上昇を受け、ハイテク株と金融株が売られる展開となってきている。
3)恐怖指数(S&PのVIX指数)が天井の20を超え、大きく上昇している
・S&P‐VIXの推移
1/21 14.51
2/02 16.34
2/25 21.44
3/02 27.29
3/13 27.19
4)米国株価に警戒感高まる
・投資家の不安心理を示すVIX指数は3/13、27.19に上昇した。株式市場に警戒感が高まっていることを示した。
・米国主要株価指数の推移
NYダウ ナスダック総合 S&P500 SOX(半導体株指数)
12/24 48,731 23,613 6,932 7,204
12/31 48,063 23,241 6,845 7,083
03/13 46,558 22,105 6,632 7,646
・米国株主要3指数は、昨年12/24高値から、そろって下落している。
・米国主要株価指数は3/13、そろって反落し、地合いの重さを示した。ただ、半導体株指数だけは上昇し強いが、直近の高値からは下落。
・直近ではハイテク株と金融株が売られたのが目立った。
●3.米国1月JOLT求人件数は694.8万件、予想675万件を上回る、12月は654.2万件(フィスコ)
■II.中国株式市場
●1.上海総合指数の推移
1)3/12、上海総合▲4安、4,129
2)3/13、上海総合▲33安、4,095
■III.日本株式市場
●1.日経平均の推移
1)3/12、日経平均▲572円安、54,452円
2)3/13、日経平均▲633円安、53,819円
●2.日本株:イラン情勢と原油高の長期化で、日経平均は5万2,000円もあり得る
1)イラン情勢悪化の「長期化」と米国株安の波及下落に注意
・日経平均とNYダウの推移
日経平均 NYダウ
年末 50,526円 48,063ドル
2/27 58,850 48,977
3/13 53,819 46,558
・年末⇒2/27 +8,324円高 +914ドル高
+16.47%高 +1.90%高
・日経平均は(1)衆院選挙(2)自民党圧勝(3)高市トレードで大幅上昇。
・NYダウは高値警戒もあり小幅高。
・2/27⇒3/13 ▲5,031円安 ▲2,419ドル安
▲8.54%安 ▲4.93%安
・日経平均は大幅上昇の反動安と米国株安の波及で下落。
・NYダウは人工知能(AI)・半導体関連株が中心となって売り優勢。
・年末⇒3/13 +3,293円高 ▲1,505ドル安
+6.51%高 ▲3.13%安
・日経平均は、米国株安の影響を受けるが、依然として「高市トレード」のプラス効果が残っている。
・NYダウは、(1)イランの地政学リスク(2)ハイテク株安のマイナス影響を受け、売り優勢の状況にある。イラン情勢は、トランプ大統領発言の「短期終息」は見えず、長期化の様相を深めている。
・ホルムズ海峡の事実上の封鎖が次第の様相となっている。
2)日経平均寄与度上位5銘柄の推移
(1)3/12、日経平均▲572円安、寄与上位5銘柄で▲331円安・占有率57.86%
・寄与上位5銘柄 寄与下げ額 株価下げ額
ソフトバンクG ▲112円安 ▲140円安
アドバンテスト ▲103 ▲385
東京エレクトロン ▲78 ▲780
京セラ ▲19 ▲72
豊田通商 ▲19 ▲188
合計 ▲331
・半導体・人工知能(AI)の値がさ株を中心に売りが優勢。
(2)3/13、日経平均▲633円安、寄与上位5銘柄で▲540円安・占有率85.30%
・寄与上位5銘柄 寄与下げ額 株価下げ額
アドバンテスト ▲227円安 ▲850円安
東京エレクトロン ▲141 ▲1,410
ソフトバンクG ▲136 ▲170
ファナック ▲20 ▲122
トヨタ ▲16 ▲97
合計 ▲540
・米国株のハイテク株売りが波及して下落した。
3)日経平均は、(1)イラン情勢悪化(2)日本への悪化直撃の可能性が高く要注意
・イラン情勢悪化の「長期化」意識が強まれば、日経平均は5万2,000円台を意識する可能性がある。
・悪化要因
・イラン情勢の長期化と、原油高の進行。
・トランプ大統領発言は猫の目のように変わり、市場に不安心理が根付く。
・トランプ氏がイランに勝てないとなった場合のリスク回避。
・原油高の問題だけでなく、ナフサ輸入が滞ると日本の医療・農業を直撃する。注射器・輸液バック・手袋などはナフサから作られる。病院が閉鎖に追い込まれるリスクが高くなる。農薬もしかり。ナフサの国内備蓄は3週間分しかなく、原油は254日間の備蓄があるため、ナフサの輸入が緊急の課題である。
・日経平均は大幅下落したため、買い値ごろ感で海外短期筋の買いが入るだろう。しかし、日経平均の値戻りが弱いとなれば、海外筋は売り転換してくるため警戒したい。海外勢が売りとなれば、日経平均は5万2,000円まで下落する可能性があろう。
●3.フジクラ、光ファイバーケーブルを日米で最大3,000億円投資、生産能力3倍(TBS)
1)データセンター向け需要や、米国のAIインフラ強化を見据えた対応。
●4.双日、豪レアアース大手ライナスと新規鉱山開発へ検討開始、輸入品目・量も拡大(テレ朝)
1)ライナスが生産する中重希土類の最大75%を日本向けに供給する。
■IV.注目銘柄(投資は自己責任でお願いします)
・7832 バンダイナムコ 業績堅調
・9412 スカパーJSA 業績順調
・9766 コナミ 業績順調
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