中国半導体大手の紫光集団が破産を申請

2021年7月20日 08:30

印刷

記事提供元:スラド

2020年末までに4度ものデフォルト状態に陥った結果、7月9日付け経営破綻を起こした中国の半導体大手「紫光集団(Tsinghua Unigroup)」。同社は世界第3位のスマートフォン用半導体設計企業としても知られている。習近平主席の母校である清華大学が51%を出資している企業で半国有企業とされている(EE TimesJBpress日経新聞Bloomberg)。

現在、裁判所主導で再編される方向で話が進んでいるという。Bloombergの報道などによれば、再編のプロセスに入った場合、アリババグループや無錫産業発展集団や北京電子、半導体投資ファンドの北京建広資産管理(JACキャピタル)などが株式取得を検討しているとしている。

bigface 曰く、 トランプさんが米国から中国への半導体輸出を絞ったとき、「中国が自分でつくるからアメリカが困るよ」という意見を見ました。
当時、中国の半導体産業を担っていくと言われた紫光集団ですが、ついに破産しました。

 今後はアリババなどの企業が株主となり、紫光集団を存続させる模様。

 中国半導体大手の紫光集団、裁判所主導で再編へ
2021年7月9日 日本経済新聞

 中国を代表する半導体大手、紫光集団は9日、破産や再編を進めるよう債権者が北京市の裁判所に申請したと、同裁判所から通知を受けたと発表した。

 アリババや複数の中国国有企業、紫光の株式取得を検討-ロイター
Bloomberg News 2021年7月13日

 スラドのコメントを読む | ビジネス | 法廷 | 中国 | お金

 関連ストーリー:
中国の半導体生産量、2021年には日本を超える可能性が高い。IC Insights調査 2021年07月16日
汎用マイクロコントローラ「STM32」も入手難に 2021年05月14日
米商務省、中国スパコン関連の7団体をエンティティリストに追加へ 2021年04月09日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事