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建設物廃材のリサイクルで堅調:フルハシEPOとは、こんな会社
日本の環境問題を考える上で注目しておきたい企業に、フルハシEPO(9221)がある。建設物廃材のリサイクル事業を主軸に展開している。東海地域が地盤。愛知県&同県豊田市や三重県・静岡県・千葉県などから「産廃物処理優良業者」の認定を受けている。
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主要事業のリサイクルビジネスは、具体的に・・・。
『バイオマテリアル事業』: (解体現場から発生した)木質産廃物からリサイクルチップを生産。紙やボードなどの原料や、石油の代替となるバイオマスエネルギー(チップ)を生み出し有効活用している。産廃業者から依頼を受けた廃物のリサイクル率は100%。前者が約20%、後者が約80%。年間のリサイクル量は野球場:バンテリンドームナゴヤの約2杯分、約50万トンにのぼる。
『バイオマス発電事業』: 2011年2月に住友共同電力/住友林業と合弁で、川崎バイオマス工場の稼働を開始。また2017年4月には愛知県半田市で特別目的会社「CEPO半田バイオマス発電所」を設立、19年10月に営業運転を開始した。建設廃材など由来の木質リサイクルチップとパーム梛子殻を原料としており、半田発電所の発電出力は約5万kW。年間発電量は、一般家庭約12万世帯分に相当する。ちなみにCO2排出削減量は、約15万t。
そんなフルハシEPOの収益動向は堅調。2021年3月期以降の営業利益は「11.1%増、29.9%増、6.6%増」。そして今期予想も「7.4%増収(86億7000万円)、7.8%営業増益(9億400万円)、1.8%最終増益(7億5600万円、最高益更新)」。
開示済みの第1四半期は、前年同期比「6.5%増収(20億7300万円)、29.2%営業増益(2億3900万円)、151.5%最終増益(2億8900万円)」。中間期計画に対する進捗率はそれぞれ「49%、58%、70%」。と利益の好調ぶりが確認できる。
本稿作成中の時価は840円水準。予想税引き後配当利回り1.9%余。昨年12月の750円水準から2月24日の1223円まで買われ、調整が進んだ水準。10万円以下の資金で買える株としての魅力もある。
昨年度、創業75周年の産廃物処理関係一筋の企業。2023年から25年にかけては木質チップと資源循環施設の新・造設5カ所が稼働予定。川崎・半田に次ぐバイオマス発電の参画を目指す方向を明らかにしている。ウオッチに値すると考えるが、如何か・・・(記事:千葉明・記事一覧を見る)
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