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カインズ、初のCO2フリー店舗を栃木でオープンへ バイオマス発電活用
カインズ壬生店の外観(カインズ発表資料より)[写真拡大]
ホームセンターのカインズは、店内の使用電力を100%再生可能エネルギー由来でまかなうカインズ壬生店(栃木県壬生町安塚)を、6月18日にグランドオープンする。カインズとしては初のCO2フリー店舗となり、地元の間伐材などを燃料とする木質バイオマス発電や、太陽光発電由来の電力を使用する。
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カインズ壬生店は、栃木県宇都宮市と小山市のほぼ中間に新設され、売り場面積は約8,400平方メートル。約290台分の駐車場を用意し、車で5分の距離にある関東自動車道壬生インターチェンジを経由するなどして広域からの集客を見込んでいる。レジャーからキッチン、サイクル用品、大容量の日用雑貨など幅広い商品を取りそろえる。
使用する電力のうち、22%は屋上に設置する約400枚、150キロワットの太陽光発電でまかなう。残りは木質バイオマス発電のエフオンと契約し、エフオングループが壬生町内に持つ壬生発電所の再エネ電力を調達する。壬生発電所は、地元の森林で発生した間伐材を中心に国産の木質チップだけを燃料にした木質バイオマス発電所で、カインズ壬生店の活用で電力の地産地消が実現する。
商業施設での再エネ由来電力の使用は、急速に拡大している。大丸松坂屋百貨店は、大丸心斎橋店(大阪市中央区)で使用電力のすべてを再エネ由来にしているほか、高島屋は玉川高島屋ショッピングセンター別館(東京都世田谷区)、高島屋大宮店(さいたま市大宮区)など、イオングループはイオンモール川口(埼玉県川口市)などでCO2フリー店舗を実現している。
温暖化対策が世界共通の課題に浮上してきたのに伴い、CO2フリー店舗の開設は小売企業のステータスだけでなく、来店客を集めるPR手段の1つになってきた。電力需給のひっ迫が続く中、今後小売り企業の再エネ電力争奪戦が激しさを増しそうだ。(記事:高田泰・記事一覧を見る)
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