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1年余前上場の不動産業合理化企業:ココリブは、順調な滑り出し!
Cocolive(137A、東証グロース市場、以下ココリブ)にイチャモンをつけるつもりは毛頭ない。が、かれこれ半世紀以上前、学び舎の友人の何人かが不動産会社に就職した。彼らもいまや後期高齢者。不動産業界OBとして「ココリブのような会社がはばを利かすような時代に現役でなくてよかった」と思っているに違いない。
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ココリブは不動産向け営業支援クラウドサービス「KASIKA」を自社開発、1000社超と契約している。要は不動産企業向け「効率の可視化」サービスの展開。
ココリブのホームページには「顧客管理の精度は収益に直結する。KASIKAの顧客情報管理機能を活用すれば、顧客情報を一元管理できる。顧客へのアプローチ状況や進捗管理の強化はもちろん顧客の活動履歴、閲覧情報を“見える化”して、最適な営業活動を実現できる」と、記されている。
具体的にKASIKAは契約顧客(不動産企業)に、どんな風に活かされるのか・・・
<顧客・商談推移>: 営業担当者の顧客情報を一元管理することで、顧客へのアプローチ抜け・漏れをゼロにすることが可能になる。顧客の動きをデータ管理することで潜在的ニーズを把握し、受注予測や商談対策の分析・検討が容易になる。
<商談レポート>: 営業担当者が管理する見込み客数や売り上げ状況を集計し、レポートとして確認可。
<営業活動履歴>: 把握しづらい営業担当者の見える化。顧客(予備軍)に対してどんな営業活動をしているかがチェックでき、アプローチ漏れ・抜けを防止できる。
<アクセスタイミング&履歴>: 顧客予備軍がホームページを訪れたタイミング(回数)/興味を持った(閲覧した)ページが可視化でき、営業提案に活用できる。営業活動の指標となる。
等々。記し出していったらきりがない。無論、物件情報の自動メルマガ化も可能でメルマガ作成の手間暇はゼロ。かつ最近重宝されているのがSMS。メールだけでなく携帯やスマフォからの短いメッセージを顧客がクリック・開封すると、即刻営業担当者に知らせが届く。営業・契約機会の損失防止につながる。SMSを活かし退職者が出た場合なども、引継ぎが容易になるという。
不動産会社の経営の効率化は、時の流れ。反映するようにココリブの収益は好調。昨年2月末上場直後の24年5月期の「28.9%増収、53.3%営業増益」に続き今5月期も、「23.1%の増収(12億6400万円)、16.0%の営業増益(2億4900万円)」計画。第2四半期の実績は「6億1700万円、1億2300万円」と上々。
公開価格1780円に対し昨年2月28日の初値は3990円。2.4倍水準で生まれた。時価は1170円台。IPO人気は調整済みとみるが、焦りは禁物。収益動向を見守りながら配当・分割を待つのが賢策と言えようか・・・(記事:千葉明・記事一覧を見る)
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