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スバル・XVマイナーチェンジ 「e-BOXER」「X-MODE」で悪路走破性の強化
スバルは、2019年11月15日に発売する「SUBARU XV」改良モデルを発表した。インプレッサとプラットフォームおよびシャーシを共用するXVだが、最低地上高が高いのでストロークの調整をしており、背の高いSUVスタイルのため、若干ハンドリングではインプレッサに比べ不快な挙動が感じられる。とはいっても、かなりのハイレベルの話だ。
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今回のマイナーチェンジで、XVは「e-BOXER」搭載車種を増やし、「X-MODE」で「SNOW・DIRT」と「DEEP SNOW・MUD」の2つのモードを選択可能とした。これにより、雪道や砂利道など滑りやすい道、深雪やぬかるみといったかなりヘビーな道を走破する能力を上げている。これは、クロスオーバーSUVと言われるカテゴリーで本格的オフロード性能を求める傾向があるためで、これらの性能をスバル・XVも強化したのであろう。
スバル・XVのパワーユニットは、1.6リットルガソリンエンジンと、2.0リットルガソリンエンジンにモーターをプラスしたマイルドハイブリッドの2種類だ。2.0リットルエンジン搭載車が「e-BOXER」仕様に切り替わる。
マイルドハイブリッドは低速トルクが強く、オフロード走行にはもともと向いており、街中での乗りやすさもあるのでお勧めだ。室内騒音レベルを下げたいのであれば、XV1.6リットルガソリンエンジンがお得感がある。インプレッサを少々豪華に仕上げた、SUVボディのスタイリングだ。
もちろんスバルのエンジンは水平対向で、現在は4気筒のようだ。ターボチャージャーはないが、トヨタのHVシステムを積んだ水平対向エンジンを用いたパワーユニットが将来加わるのであろう。その時はマイルドハイブリッドではなく本格的なモーターを積み、よりオフロード走破能力を上げてくるだろう。
都会的なデザインでありながら、本格的オフロード性能を身に付けたSUVの時代が来ているようだ。それはどうやら、ポルシェなどのプレミアムカーのSUVが、かなり本格的なオフロードカーであることが流れを作っているようだ。
日本では本格的オフロード走行を楽しめる場面はなかなかないが、「SNOW・DIRT」と「DEEP SNOW・MUD」を試すぐらいの場面はあるだろう。もちろん新型XVは、最新型「2.0e-Lアイサイト」、「2.0e-Sアイサイト」を装備している。トヨタグループの中で独自性を出し、水平対向エンジンを維持していけるのかがスバルのこれからの見所だ。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る)
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