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ポルシェ・新型911カレラ登場 EVのポルシェ・タイカンが発表されている中で?
新型「911カレラ/911カレラ カブリオレ」。(画像: ポルシェの発表資料より)[写真拡大]
ポルシェは7月30日、新型911カレラ/911カレラ カブリオレを発表し、伝統の911シリーズの刷新を完了した。先に「カレラSシリーズ」を発表していたが、これで8代目ポルシェ911シリーズが揃ったこととなる。「911カレラSカブリオレ」などSシリーズは、高性能版として既に発表されていたのだが、スタイリッシュなクルマとしてオープンカーを「カブリオレ」と呼ぶこと自体、今となっては懐かしい。
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ポルシェ・911と言えば、昔から「RR(リアエンジンリアドライブ)」「ボクサーエンジン」と話題の多い車種だ。しかし現在、ポルシェ車の販売台数に占める割合は既に2割を切っていると言われている。
一方で、新型EVのポルシェ・タイカンが間もなく販売されようとしている。600psに達するモーター駆動のため、出だしから強烈な加速感に襲われるのだが、それに比べて今回発売された911シリーズのパワーユニットは最高出力385ps(カレラSは450p)で、実用上スポーティーだが現代の基準では強烈というほどのものではない。
では、ユーザーはポルシェに何も求めて購入するのであろうか。ポルシェブランドを求める人もいるであろうが、911シリーズを購入する人々は、多くがRRのクセも含めてポルシェのハンドリングを求めているのであろう。装備そのものは「Sシリーズ」とさほど違わず、ポルシェのコネクトシステム(「ポルシェウエットモード」)なども同様だ。
新型ポルシェ・911カレラの外観上で目立つのは、タイヤサイズを落としていることだ。前:235/40ZR19、後:295/35ZR20と前後でサイズを違えたポルシェ・911らしいサイズのタイヤとホイールを備えている。これはRRの特性に対処しようとしているためで、フルタイム4WDをさらに調整して解消する方法もあろう。しかし、「そんなことまで考えるのならポルシェ・911に乗るな!」と言われてしまう。理由は分からないのだが、良く考えられ創りこまれた機械は「尊厳」を備えているものだからだ。
これからEVのポルシェ・タイカンが登場すると、スポーツカーの概念を変えてしまうのであろう。スキッドコントロールなど含めて自動運転になって行くと、さらにスポーツカーの概念は変化して、ごく一部のマニアだけになると考えられている。果たしてどうであろうか?レジェンド、「名車」となってしまう911を惜しむことにしよう。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る)
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