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フォードが導入パワードスーツ これが本当の働き方改革?テスラの全自動より利口?
パワードスーツを装着した作業員の様子。(画像: フォード)[写真拡大]
フォードの工場でパワードスーツの導入が始まった。工場作業に限らず、必ずしも大きな力を必要とする作業ではなく、電動ドライバーを上に向けて長時間の作業などは、大変な肉体労働となる。フォードは、腕の作業を軽減するため、上半身のパワードスーツを使うようだ。
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パワードスーツには、下半身も含めて全身のサポートをするものも開発されてきており、介護の世界などで期待されている。車の工場などでは、部品や工具を「バランサー」に持たせておいて、軽い力で自在に動かせるようにして作業するのがこれまでの基本だ。しかし、バランサーが保持して作業できる範囲は限られており、自由に動かせるわけではなかった。人間の上半身をサポートできれば、作業効率は上がるとみられる。
私も工場管理者であったときは、納期に追われると現場に出て応援作業をした。素人であるので、仕上げ作業など簡単なことしかしなかった。しかし、工場で不良品を出してしまい、その後始末をするため、30kgほどの商品を手で移動させながら計測していた時、数千個も計測したため、腰や首の骨などに打撃を受けて現在も苦しんでいる。回復は不能なのだ。また、4kgほどのグラインダーを使った作業を数日手伝ったのだが、ゴルフのやり過ぎでエルボーになるように、腕を動かせなくなってしまった。
場所を固定できる工場内では、スプリングで釣ることでだいぶ楽になるのだが、建設作業など、どこでどのように使うか分からない作業場では、できるだけ早く「パワードスーツ」を導入すべきなのだ。
「パワードスーツ」の仕組みは、「電動自転車」のペダルをサポートしてくれるメカニズムと同じだ。いや、今や世界の自動車のほとんどすべてで使われている「電動パワーステアリング」も同じだ。これをロボットスーツのように着込んで、人間の力を補助できれば、作業は革新できるだろう。漫画の世界でおなじみだろうが、それが「戦争」に使われてきていることは確実で、ドローンなども軍用から発展してきているものだ。AI自動運転の技術も、必ず軍事が先行するだろう。残念なことだが、技術開発は軍事から先行するものだ。
人間の力仕事は、将来AIロボットが替わっていくものと言えるが、全部を替われるのはまだ遠い将来だろう。介護の現場など人間の判断が必要な不規則な作業に、国は補助金を充ててすぐにでも導入を義務付ける必要がある。また老人介護、けがなどのリハビリにも導入を急ぐべきだ。「年間13兆円ある上場企業の配当金」の一部を充てれば出来ることだ。
パワードスーツは、テスラが進める全自動組み立てよりも現実的であることは確かで、AIと言えども現在データ化されている動作だけでは、作業が行えるとは考えられない。「人間の配慮・その結果の行動」を全てデータにできるはずもない。AIが自分で経験していくしかないだろう。それは、人間と同じ経験を積み上げて「ベテラン」になっていく過程を意味する。すなわち、数十年を必要とすることを意味している。
記者たちのパソコン入力もサポートできるようになるかもしれない。音声入力が一般的になるのだろうが・・・。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る)
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