品川駅西口の再開発、B地区の都市計画変更を都が告示 高層複合施設を開発へ

2025年12月24日 14:57

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品川駅西口再開発B-1地区複合施設の完成イメージ(西武ホールディングス発表資料より)

品川駅西口再開発B-1地区複合施設の完成イメージ(西武ホールディングス発表資料より)[写真拡大]

 西武不動産、京浜急行電鉄、高輪三丁目品川駅前地区市街地再開発組合、都市再生機構、東急不動産が進める品川駅西口地区再開発(東京都港区高輪)のうち、B、Dの2地区が、国の東京圏国家戦略都市計画建築物等整備事業の認定を受け、東京都から都市計画決定変更が告示された。西武不動産の親会社に当たる西武ホールディングスが明らかにした。

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 品川駅西口地区再開発は品川駅と環状4号線(整備中)、二本榎通り、柘榴坂に囲まれた約14ヘクタールが対象区域。A、B、C、Dの4地区に分けて整備され、A、Cの両地区は2022年度に計画決定されている。西武不動産はB地区のうち、B-1地区の整備を進める。

 B-1地区は対象区域の南西部に位置する約3.9ヘクタール。このうち、品川税務署と国民生活センターがある東側0.9ヘクタールは公園になる。グランドプリンスホテル新高輪がある西側3.0ヘクタールには、高さ約140メートルの地下4階、地上31階建て延べ約26万8,000平方メートルの複合施設が整備される。

 施設は低層部で一体化し、中高層部に2本のタワーがそびえる構造。低層部にはコンベンション施設、タワーの1本は商業施設とオフィス、もう1本はホテルと住宅が入る。2028年度に工事に入り、2032年度完成を目指している。

 A地区は京浜急行電鉄とトヨタ自動車がオフィスや商業施設、ホテル、コンベンション施設などが入る地下4階、地上29階建て延べ約31万2,000平方メートルの複合施設を5月から建設している。トヨタ自動車は新東京本社を置く方針。

 C地区はオフィス、住宅、商業施設、産業支援施設などで構成する地下2階、地上30階建て延べ約18万7,000平方メートルの複合施設、D地区は地下2階、地上34階建て延べ約4万6,000平方メートルのタワーマンションが計画されている。ともに2026年度から工事に入る予定。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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