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名鉄名古屋駅周辺の再開発、グランドホテルとバスセンターは営業継続へ

周辺再開発計画が難航しているもようの名鉄岐阜駅(筆者撮影)[写真拡大]
名古屋鉄道名古屋駅周辺の再開発(名古屋市中村区名駅)が、事実上白紙化された問題で、名鉄グランドホテルと名鉄バスセンターが営業を継続することになった。その一方で、名鉄岐阜駅周辺再開発(岐阜県岐阜市神田町)は構想発表予定を1年近く過ぎても公表されず、名古屋駅と同様に計画推進が難航しているとみられる。
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名鉄グランドホテルは名古屋駅周辺再開発に伴い、2026年3月22日で閉館するとしていたが、3月22日以降も宿泊を継続、1月5日から予約受付を再開する。レストランはカジュアルダイニングアイリスが朝食時間(午前7時~9時半)に営業する。アイリスの昼食・夕食時間とスカイラウンジ203など他のレストラン営業は未定としている。
3月末で営業終了が決まり、さよならイベントが開催された名鉄バスターミナルも、窓口、バス乗降場、乗り入れ路線とも現状のまま、4月以降も営業を続ける。4月のダイヤについては調整中で、決定次第に発表する。
名鉄は岐阜駅周辺再開発で2024年9月に駅直結の商業施設「イクト」(売り場面積約3,600平方メートル)を閉店し、2024年度中にイクトやバスターミナル跡の再開発構想を明らかにするとしていた。
だがイクト閉店から1年以上、構想発表予定から1年近くが経過しても音沙汰がないまま。中日新聞など地元メディアが相次いで計画実施時期が未定になったと報じるなど、計画推進が難航しているもよう。
名鉄は名古屋駅ホームの4線化と周辺施設6棟を取り壊して高さ170メートル級の高層ビル2棟を建てる再開発計画を進めていた。だが構想段階から事業に協力し、入札に手を挙げていたゼネコン3社から施工に当たる人材確保が困難として入札辞退の申し出を受け、名鉄百貨店本店の閉店以外、全計画を未定として計画見直しに入っている。(記事:高田泰・記事一覧を見る)
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