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松坂屋名古屋店、南館の一部を大規模リニューアル パルコ運営の新商業施設に

松坂屋名古屋店南館の各階構成(J.フロントリテイリング発表資料より)[写真拡大]
J.フロントリテイリンググループの大丸松坂屋百貨店とパルコは、松坂屋名古屋店(名古屋市中区栄)南館の一部を大規模リニューアルし、パルコが運営する新商業施設とすることを決めた。松坂屋百貨店と南館の南側に隣接する名古屋パルコ間で人の行き来を活発化させるのが狙いで、2026年2月から改修工事に入り、2027年春の新装開業を予定している。
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大規模リニューアルされるのは、地下2階、地上11階建ての南館のうち、地下2階と地上1~6階の計約1万9,000平方メートル。地下1階の生活雑貨「ハンズ」や7階の松坂屋美術館、8階のマツザカヤホールは営業を継続するが、4~6階を占める家電販売大手の「ヨドバシカメラ」は撤退もしくは大幅減床となる見通し。
大丸松坂屋百貨店と名古屋パルコは2024年度から両店のリニューアルを進めてきたが、今回のリニューアルエリアにパルコが得意なファッションやエンターテイメント、カルチャーのゾーンを設けて幅広い客層を呼び込み、松坂屋百貨店と名古屋パルコを結ぶ橋の役割を果たすことを期待している。
さらに、2026年初夏に付近の久屋大通公園近くにオープン予定の新商業施設「HAERA(ハエラ)」と連動させ、名古屋市を代表する繁華街・栄エリアのさらなる活性化を図ることも視野に入れている。
松坂屋名古屋店は明治時代末の1910年、栄町交差点の南西角で名古屋初の百貨店「いとう呉服店」として営業を始め、大正時代の1925年に名称を松坂屋に改め、南へ約300メートル離れた現在地へ移転した。現在の施設は本館と北館、南館で構成され、売り場面積が約8万7,000平方メートルに上り、2014年にあべのハルカス近鉄本店(大阪市阿倍野区)が全館開業するまで百貨店では国内最大だった。(記事:高田泰・記事一覧を見る)
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