任天堂暴落! 業績好調、日経平均暴騰中なのになぜ?

2026年2月12日 17:47

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■任天堂の投げ売りが止まらない

 自民党大勝を受けて日経平均株価は爆上げとなり、6万円台乗せも現実味が帯びてきている中、任天堂の投げ売りが止まらない。任天堂の株価は昨年11月4日に2番天井の1万4630円を付けてから下落開始、2月6日には8326円まで下落、6304円の下落で約43%もの大暴落となっている。

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 市場に流れる株価下落要因としは、

 (1)半導体メモリ価格高騰によるコスト増
 (2)景気後退懸念により北米・中国市場での販売が落ち込むのではと言う不安

 簡単に言えば、これまでの好業績が維持できるのか少し不安になったというところだろう。確かにそういう一面はあるものの、未だ利益をほとんど上げていないAI株が爆騰する中で、ここまで暴落することはないはずだ。

■売りが止まらないSaaS関連株

 日経平均株価が爆上げする中で、任天堂以外にも暴落する銘柄群がある。まずは、ソニー、サンリオというゲーム関連銘柄(エンタメ銘柄)、さらには日本を代表する企業でもあるNECや富士通をはじめとするソフトウェア関連株だ。

 この流れは世界中の株式市場でも起こっており、AI銘柄によってSaaS関連銘柄は仕事(収益)を奪われてしまうというシナリオだろう。

■日経平均株価との逆相関関係

 昨年8月18日に付けた任天堂の年初来高値は1万4795円、本年2月10日の高値は9055円、これに対して、日経平均株価は8月18日高値4万3835円、2月10日高値は5万7960円。

 昨年10月4日に始まった高市トレードにおいて、任天堂は上記の11月4日の1万4630円までは参加していたものの、ここがまさに2番天井となり、その後は急落、日経平均株価とは完全に逆相関していることになる。

 この事実は、日経平均株価が上昇し続ける限り、任天堂は売られ続ける可能性があるということになる。言い換えれば、高市総裁の責任ある積極財政により始まった過剰流動性相場では、任天堂は業績にかかわらず注目されることはない。

■任天堂の買い場はいつになるのか

 安くなれば任天堂を買いたいという投資家は多いだろう。事実、信用残を見ると、この急落局面でも売りは微増、買い残は2倍以上に増えており、押し目買いをしている投資家が多いということになる。

 しかしテクニカル的には、きれいな2番天井を付けてからの急落ということで、エリオット波動の修正A波動が始まった可能性には注意すべきだろう。だとすると、調整はしばらく続くことになり、修正C波動の完了を待ってからの買い出動となりそうだ。「待つのも相場」。

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