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【構造編】米国金融市場の本質:FRBからビットコインへ、流動性はどう伝わるのか

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■1月28-29日FOMC直前:市場が見ている「本当の指標」
1月28-29日、FRBによる今年最初の政策決定会合(FOMC)が開催される。
【こちらも】2019年レポ市場危機の真実 量的引き締めの「誤算」が生んだ中央銀行依存の起点
市場が注目するのは雇用統計とインフレ指標だ。非農業部門雇用者数、失業率、消費者物価指数(CPI)、個人消費支出(PCE)。これらの数字そのものは、すでに公表されている。
重要なのは、FRBがこれらの指標をどう解釈し、金融政策をどう動かすかである。
米国金融市場を理解するうえで重要なのは、値動きや話題性ではない。どこに、どれだけのドルが存在し、それが動ける状態にあるかである。
■規模で見る市場構造:すべては同じドルの別の姿
規模感をそろえると、市場の構造は明確になる。
米国株式市場:約50兆ドル(SIFMA、2024年末)
FRBバランスシート:約8兆ドル(FRB H.4.1、2025年1月)
暗号通貨市場全体:約3兆ドル規模
ステーブルコイン:約0.3兆ドル(DefiLlama、2025年1月)
参考として、日本最大企業であるトヨタ自動車の時価総額は約0.3兆ドルだ。
つまり、日本最大企業1社と、ステーブルコイン全体の規模はほぼ同じである。これらは別々の市場ではない。同じドルが、形を変えながら循環しているだけだ。
■起点は常にFRBの判断にある
市場の起点は一貫している。
経済指標が発表される
FRBが自らの基準でそれをどう解釈するか
その判断が金利を通じて金融環境を変える
資産価格に波及する
重要なのは指標の良し悪しではない。FRBが政策を変えるかどうかだけが市場で織り込まれる。
■2019年レポ市場混乱が示したもの
この構造が明確になった事例が、2019年9月のレポ市場混乱だ。短期金融市場で翌日物金利が急騰し、FRBは緊急介入を余儀なくされた。
これは金融危機ではなかった。しかしFRBのバランスシート管理そのものが、市場安定の前提条件になっていることを露呈させた(Federal Reserve Bank of New York、BIS Quarterly Review 2019年12月号)。
この構造はいまも続いている。
■ステーブルコインは「価格」を見るものではない
ステーブルコインは1ドルで固定されている以上、価格を見ても意味がない。市場に残るドル流動性を測るには、発行量の増減を見るしかない。
ステーブルコインは、今すぐ動かせるドルそのものだ。
発行量が増える:市場に使えるドルが残っている
発行量が減る:ドルは引き揚げられている
ここには値動きも物語もない。あるのは量だけである。
次回は、なぜビットコインが先に動き、株式市場が後から追いかけるのか。そして生成AI投資が、どの企業の株価に反映されるのかを解説する。
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