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東急、タイで三ツ星認証の住宅事業に参画 52階建ての高層マンション建設
外観イメージ(左)と、リビングルームのイメージ(画像: 東急の発表資料より)[写真拡大]
東急(東京都渋谷区)は9月29日、合弁会社を通してタイで分譲住宅事業に参画すると発表した。三ツ星認証を取得した分譲住宅事業で、10月1日から販売を開始する。
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場所はバンコク中心部から南へ10kmのラマ3エリア。高速道路に近く、世界トップレベルの教育を提供するイギリス系インターナショナルスクールに隣接している。
8月に着工しており、2026年に竣工予定。地上52階建てで、総戸数222戸のプロジェクトだ。2023年5月に、タイにおける住宅部門ではじめて、建物のウェルネス認証「fitwel」三ツ星認証を取得した。
敷地内にはフィットネスクラブ、ジョギングトラック、屋外プールの運動施設を備えている。コワーキングスペースやキッズエリア、キッチンスペースなど、住民同士で交流できる施設も用意した。電気自動車充電器の設置や、ハーブや野菜が育てられるガーデンもある。
東急は2014年にタイ大手財閥系企業のサハグループと、合弁会社「サハ東急コーポレーション」を設立し、タイで日本人向け賃貸住宅事業を手掛けている。この合弁会社を通して、分譲住宅事業にも参画する。
東急は日本国内での戸建て事業や分譲マンション事業の実績、タイやベトナムでの住宅事業での知見を活かして取り組む。施工の安全面や品質、施工検査時のアドバイスを行う役割を担う。
サハ東急はこれまでにも、業界大手のデベロッパーと合弁会社を設立し、バンコクで分譲住宅事業を手掛けるなど実績がある。バンコク都のスクムビット地区においてマンションプロジェクトに参画したこともある。
尚、今回の事業で取得した「fitwel」は、米連邦政府一般調達局と米国疾病予防管理センターが共同で開発したウェルネス認証。世界的に認められ高い影響力のある建物と、そのコミュニティを評価する。属する人々が「健康的で幸福な人生を送れる要素を備えているか」を12項目で評価し、スコアの獲得数によって一つ星から三ツ星までの認証が与えられる。(記事:土佐洋甘・記事一覧を見る)
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