千葉・松戸の北小金駅南口再開発、住宅・商業の複合施設着工へ

2023年9月12日 08:19

印刷

北小金駅南口東地区再開発の計画地(野村不動産発表資料より)

北小金駅南口東地区再開発の計画地(野村不動産発表資料より)[写真拡大]

 千葉県松戸市のJR常磐線北小金駅南口で計画されている、「北小金駅南口東地区第一種市街地再開発事業」(松戸市小金など)で、地権者らで構成する市街地再開発組合が熊谷俊人千葉県知事の認可を受け、設立総会を開いて発足した。住宅と商業の複合施設を2025年度に着工し、2027年度の完成を目指している。

【こちらも】東岡崎駅北口の再開発、岡崎市が事業認可 名鉄が駅直結の複合施設建設へ

 計画場所は北小金駅南口の約0.9ヘクタール。敷地の中央部に広さ約1,000平方メートルの広場を整備し、その南北に北街区と南街区を設ける。北街区には鉄筋コンクリート20階建て延べ約2万2,000平方メートル、南街区には鉄筋コンクリート14階建て延べ約9,400平方メートルの施設を建てる。

 北街区の施設1階と南街区の施設1、2階に商業施設を入れ、駅前のにぎわい向上に寄与するほか、その他の階は分譲マンションとする。さらに、周辺道路と施設敷地の間に幅2メートルの歩道状空地を設け、快適な歩行空間をつくる。住宅は1LDK12戸、2LDK71戸、3LDK258戸、4LDK31戸の計372戸を予定している。

 再開発組合には地権者のほか、野村不動産、長谷工コーポレーションの2社が組合員として参加する。2024年度中に権利変換計画の認可を受ける予定。

 周辺は江戸時代から水戸街道の宿場町・小金宿として栄えていた。今回の計画地の西側は1994年に事業を終えた北小金駅南口第一種市街地再開発事業で駅前にふさわしい姿に整備され、現在はイオン小金店などが入居する商業施設が開業している。

 しかし、計画地内は狭い道路と老朽化した建物が残り、市民の憩いの場所となる公園や広場が未整備で、防災面や交通安全面に課題を抱えていた。今回の再開発はこうした課題を解決するとともに、駅前のにぎわいをさらに高める狙いで計画された。(記事:高田泰・記事一覧を見る

関連キーワード

関連記事