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ライフエンディングサービス:「よりそう」が、葬儀社のDX化に打ち出した施策
(画像: よりそうの発表資料より)[写真拡大]
よりそう。会員制の「ライフエンディングサービス」を展開している。終活・葬儀・供養(法事)・相続・整理を一気通貫で仕切る。
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具体的には葬儀で見ると、「よりそうお坊さん便」「同仏壇選び」「同墓選び」「同海洋散骨」などを全国的に仲介。最近では「母に捧げるバラード」などの歌唱やドラマ「3年B組金八先生」などで知られる、昭和を代表するエンターテナー:武田鉄矢氏のCM(リーズナブルな葬式を謳った)が流れている。
武田氏は私と同じ昭和24年生まれ。ライフエンディングサービスのレールに乗って不思議でない年齢。どんな気持ちでCMに出演しているのかが、興味深い。
よりそう、は現CEOの芹沢雅治氏によって起業された。カナダへの語学留学後にアメリカの大学で学んだ芹沢氏は、ネットサービスに惹かれた。「歯科医院や老人ホーム、結婚式場などいろいろな領域でレビューサイトを運営していた。その1つが葬儀レビ(葬儀の総合支援サイト/2009年立ち上げ)だった」と振り返っている。
そして、よりそうはいま展開するサービスの拡充を図っている。
8月1日には、『「よりそうお葬式」が、葬儀社さま向けクラウドサービス 「よりそうクラウド」から、顧客管理・CRMサービスをリリース』と題するリリースを発信した。
平たく言うと、「葬儀社の売上/生産性を上げるためのITツールの提供」。昨今流に言えば「葬儀社のDX支援のサービス」の提供。具体的には・・・
★よりそうお葬式の「よりそうクラウド訃報案内」の利用を、パートナー契約を結んでいない葬儀社も利用OKとした。遺族はLINEやメールなど普段使っている連絡手段で、簡単に訃報連絡を受け取れるようになる。
★遺族は受け取った訃報を仕事関係などの知人・友人に転送が出来る。葬式日時・葬儀場場所の伝言ミスが減らせる。
★一般葬・家族葬・火葬式などの葬式プランに合わせた訃報の案内が可能。
要は葬儀社が担う葬儀・葬式の入り口が「よりそうクラウド」の活用で、DX化される。よりそうのパートナー契約を結ぶ葬儀社が増える。双方よし。かつ受け取った訃報ページから、弔電や供花・供物の手配が出来る。オンラインでクレジット決済が可能。
葬儀の在り方の多様化が指摘されている。がいかなる葬儀でも、入り口は葬儀社。彼らの間に「儲からない。廃業しよう」とする流れが太くなれば、多様化時代の葬儀自体も成り立たなくなる。
ちなみに矢野経済研究所の調べでは、コロナ禍の2020年の葬儀市場は1兆5060億円。「多様化」の進行を前提にしても、2030年は1兆7000億円近くが想定されると言う。(記事:千葉明・記事一覧を見る)
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