34期連続増収増益計画:ヤオコーの3が日+2月7日一斉休業の意味

2023年2月7日 08:01

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2月に開設された「ヤオコー草加物流センター」(画像: ヤオコーの発表資料より)

2月に開設された「ヤオコー草加物流センター」(画像: ヤオコーの発表資料より)[写真拡大]

 ヤオコー(東証プライム)。関東エリアで現在180店舗の食品スーパーを展開している。前2022年3月期は「5.5%増収、7.2%営業増益、5.4%最終増益」。33期連続の増収増益。

【こちらも】中長期連続増益企業は投資の俎上に載せる価値あり、と教える実例

 今期も「1.9%の増収(5460億円)、5.9%の営業増益(255億円)、4.0%の最終増益(160億円)」と、34期連続増収増益計画。達成なるか否かが興味深いところだが、4-12月期の既存店売上高は前年同期比101.6。順調さが窺える。

 週刊ダイヤモンドが昨年9月15日号で「22年小売業1000社ランキング」を特集している。324社の食品スーパーがランキングされているが、「3期連続ランキング入り」組は277社。その中で3期連続増収増益企業は10社。そうした実態からもヤオコーの連続増収増益期間は、驚異的といえる。とりわけ営業利益率の高さが目を引く。前期ROE12.5%。

 私はこれまでにもヤオコーの強さの背景を、企業産業欄に投稿してきた。そして今回、付け加えたい事実に出会った。

 詳細に調べたわけではないが、ヤオコーの年始休みは3が日。小売業の年始休みが拡幅傾向にある中でも、先行しているといえよう。

 最近、住処の近くのヤオコーに酒肴を買いに行き、こんな内容の張り紙を目にした。「2月7日(火)は、店休日となる」。臨時休業になる、というのだ。ヤオコーのコーポレートブランド戦略部に問い合わせた。担当者から、こんな説明を受けた。

 「実質上の創業者:故細野トモが名誉会長時代に打ち出した方針がベース。現場のスタッフの大半は女性。彼女たちが一斉に休日を楽しめる日が必要。店も正月休業の他に年に1日くらいは休ませてあげよう・・・」。

 株価動向を覗いてみた。本稿作成中の時価は6800円、予想税引き後配当利回り1%。昨年来の株価動向は1月の7080円から6月の5960円まで日柄・値幅整理が進み、戻り過程。IFIS目標平均株価7400円。仮に2014年の初値で買いいままで保有していると、調整値ベースの株価パフォーマンスは3.3倍。中長期構えで対応する典型例といえよう。(記事:千葉明・記事一覧を見る

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