言うは易いが行うは難い「風水害」への備え

2020年7月23日 07:52

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高さ2mの浸水まで対応できる「ウォーターガード Sタイトドア」(画像: 三和シヤッター工業の発表資料より)

高さ2mの浸水まで対応できる「ウォーターガード Sタイトドア」(画像: 三和シヤッター工業の発表資料より)[写真拡大]

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 今年も既に、また南九州を中心に大掛かりな風水害に見舞われている。台風本番の時期を控え、また今年はコロナウイルス禍という厄介な問題も加わり難渋が懸念されている。罹災エリアの方々に伝える適当な言葉が見つからない。

【こちらも】株価妙味も感じさせる三和HDが教えてくれること

 繰り返される自然災害。「防災対応」の関連業界も、製品開発等で手をこまねいているわけではない。例えば、シャッター業界首位の三和シヤッター工業。「ウォーターガード」の総称で、「防水性シャッター」「防水ドア」「防水板」の開発・製販と取り組んでいる。商業施設やオフィスビルの出入り口/施設をつなぐ地下道/地下鉄の直結口等々向けに・・・。

 昨今、三和シヤッターでは需要の高まりが顕著な商品に「Sタイトドア」があるという。二軸丁番と呼ばれる吊り金具を採用した、扉を閉めるだけで防水性が保てるドア。5月には扉の強度アップと防水錠を使用することで、高さ2mの浸水でも対応可能なタイプをシリーズに追加した。

 三和シヤッターでは、「ビルの機械室・電気室のドアや勝手口の設置に適している。一般的なスチールドアと比較しても開閉力は変わらない。従来の防水ドアは一般的なドアよりも分厚く、開閉のたびに設置されたハンドルを回していたが、操作という点でも容易」と強調している。現に東京メトロや日本下水道事業団、ビルや商業施設を手掛ける大手デベロッパーなどに導入されているという。

 また「ミリオンガード」と名付けられた商品も人気化しているとする。自動ドアの柱を利用した、脱着式簡易アルミ防水版。グループ企業と共同開発したもので、「パネルの重さは従来製品の約3分の2。設置のしやすさと導入コストの安さが好まれている。既存枠を使用するため、工事の必要もない」のが特長とか。

 注目したいのは防水板を設置するために下レール(床面を掘る)工事が不要な点。かつ視覚障害者用誘導ブロック(点字ブロック)のような凹凸がある床面にも設置が可能。そして設置後は防水版を跨いで出入りすることができる。ビルのエントランスやコンビニチェーンの設置が増加しているという。

 無論、同業他社も開発競争に注力している。例えば業界第2位の文化シヤッター。「止水マスターシリーズ」として「開口部に金具で固定するだけ。様々な場所に設置可能。設置後も開閉可能。急な増水時にも速やかに取り付けられる」と謳った「BX止水板:ラクセット」などを市場に送り出している。

 事前の防水対策を怠れば、罹災後に対策費大きく上回る費用が発生する。と言うのは簡単だが、言うは易いが行うは難しいのが現状。

 原稿を書いていてガキ時代に「台風接近」というラジオの報道を聞くと、父親が家のいたるところに板を打ち付けていたことを思い出した。(記事:千葉明・記事一覧を見る

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