電気自動車の歴史は約190年前から? そのルーツはガソリン車よりも古く

2020年5月4日 11:53

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国内における電気自動車の元祖である電気自動車「たま」(画像: 日産自動車発表資料より)

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 自動車メーカーによる電気自動車(EV)競争が激しくなっている。日産・リーフ、フォルクスワーゲン・e-ゴルフ、ポルシェ・タイカンなど、国内外で話題のEVが続々登場し、今後の発展にも期待がかかる。新しい車の常識として定着しそうだが、実は「電気自動車」というカテゴリーは、約190年前からできあがっていたという。

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 世界初の電気自動車が誕生したのは、1800年代とされている。ハンガリーのイェドリク・アーニョシュが1828年に電動車両をいち早く完成させたが、その事実を知る者は当時でも少なかった。

 1830年代には、スコットランドのアンダーソンが「馬なし馬車」と称し、1次電池を載せた車両を製作、未舗装の道を走らせており、このあたりが電気自動車の歴史の始まりと思われる。世界初のガソリン車が世に出たのは1886年で、カテゴリー自体は電気自動車の方が早くできあがったわけだ。

 日本で電気自動車の歴史を切り開いたのは、1947年に東京電気自動車(後に日産に合併されたプリンス自動車工業の前身)が開発した「たま」である。フル充電で10万km近くの航続距離を誇り、現在多くの乗用車で見られるトールワゴンを連想させるような見た目など、今のEV産業に通じる要素は見逃せない。車体が木製であることにも歴史を感じさせるなど、クラシックカーファンにもぜひ見ていただきたい1台だ。

 その後は手軽に作れて走らせやすいガソリン車の台頭が長く続き、電気自動車は構造の複雑さなどから長い間実験段階の域を出なかった。

 だが1990年代に排気ガスなどの環境問題を解決しようという取り組みが世界的に本格化し、現在では多くのEVが自動車業界を盛り上げている。テスラやスマートなど、EVを専門とするメーカーも現れるなど、ガソリン時代からの世代交代が近いことを感じさせる。だが一方で、そのルーツは1800年代まで遡る歴史を持つものでもあるのだ。

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