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東京・虎ノ門の地下鉄駅一体型複合施設、名称が「トラノゲート」に決定
トラノゲートの外観イメージとロゴマーク(中央日本土地建物発表資料より)[写真拡大]
東京都港区の虎ノ門一丁目東地区市街地再開発組合と中央日本土地建物、都市再生機構、住友不動産が推進する地下鉄駅一体型複合施設の名称が「TORANOGATE(トラノゲート)」(港区虎ノ門)に決まった。虎ノ門イノベーションセンター(仮称)を核とした国際的なビジネス交流拠点で、2027年秋に完成を目指して工事が進んでいる。
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名称は江戸城の門があった歴史を持ち、明治以降にオフィス街として発展を遂げた「虎ノ門」の名を継承するとともに、新しい可能性を拓く世界の玄関口でありたいとする思いを込めた。同時に「TORANOGATE」の青い文字を、門を表すようにコの字型に配置したロゴマークも作成している。
施設は外堀通りと愛宕下通りに面した約6,400平方メートルの敷地に、2024年から整備している高さ171メートルの地下4階、地上29階建て延べ約12万平方メートル。ビジネス支援施設とオフィス、商業施設が入る予定。
虎ノ門イノベーションセンターは、官民の連携を進めて国際的なビジネス交流拠点の役割を果たし、社会にインパクトを与える取り組みを創出することが期待されている。
スマートビルとしての取り組みでは、ネットワークの配線や機器を光化することで実現する低コストローカルネットワークのPOLや、光と電気の変換をせずに長距離の光信号を複数分岐するPON技術を使ったLAN構築など最先端技術を取り入れる。
POLの採用は国内のオフィスビルで初めてになるという。これにより、既存モデルより大容量かつ長距離の伝送が可能になるほか、消費電力削減や省スペース化などを期待できる。
トラノゲートの整備は、広さ約1.1ヘクタールの計画区域に東京メトロ虎ノ門駅と一体化した国際的なビジネス交流拠点を設けるのが狙い。国家戦略特別区域計画の特定事業として建設工事が続いている。(記事:高田泰・記事一覧を見る)
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