ルノー・日産・三菱3社連合統合の新しい道 次世代車技術で新会社

2019年12月10日 09:41

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 つながるクルマ・自動運転・電動化など、現代の自動車メーカーは、新たなビジネスモデルを決めかねるほど変革期にある。それは、やはりネット社会になり自動車の在り方が根本から変わるなど、技術革新によるものだ。

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 そのため技術開発費に投入する資金を、たとえ1000万台を生産するメーカーでさえ1社で賄うことが出来なくなってきている。それはGAFAM(グーグル・アマゾン・フェイスブック・アップル・マイクロソフト)と言われるIT産業の各社が、ユーザーとのインターフェース部分でビックデータを握り、運送サービスとしてのビジネスモデルを作り上げ、主導権を握ると思われていることに対して、競争しなければならないからだ。

 これに乗り遅れると、どこかに吸収されることとなってしまう。ルノー・日産・三菱の3社アライアンス内でもめている場合でないのが本当のところだ。日産は、カルロス・ゴーン元会長の失脚に伴い新たに出直すこととなったが、日産の吸収を謀るルノーとの駆け引きが続いている。そうした中での「ニッサン・インテリジェント・ファクトリー」構想であり、次世代車技術開発のための新会社設立構想である。

 「ニッサン・インテリジェント・ファクトリー」は必要不可欠な構想であるが、それは同時にルノーの日産吸収のシナリオでもある。3社アライアンスを1社に統合する動きと同じと見て良く、動き出したら後戻りが出来ないストーリーとなろう。

 すると、カルロス・ゴーン元会長の失脚を図り、日産の独立を確保しようとした試みはどうしたのであろうか?日産社内のパワーバランスが変わり、ルノーがまた主導権を握ったものかもしれない。また、影の主役である日本政府はどのようなストーリーを描いているのか、日本企業としての日産を望む日本国民としては気になるところだ。

 最先端技術開発部門を統合し、生産システムを3社で整理していくと、技術的には1社として動かない限り生き残るのは難しい。そして、目先の営業成績を上げねばならないことは明白で、「新車投入」は欠かせない。

 しかし、その効率を上げれば上げるほど、日産はフランスの会社となり、「日本の雇用」は失われていく可能性が高くなる。ホンダの4輪部門が瀕死の状態であるのなら、同じ方向を向けるのだから、日産・ホンダ・三菱の組み合わせも論理的には大きに可能性はある。しかし、ルノーは必死で防ごうとしている。

 「もう止められない」動きとなってしまうのか?緩やかなトヨタとの協調もあり得るのではないか。夢を残しておこう。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る

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