JR東、新事業創造プログラム「ON1000」 グループ全社員からアイデア募集

2018年9月8日 20:13

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 JR東日本は7日、新たな事業の発掘とその事業化を目的として、新事業創造プログラム「ON1000(オンセン)」を始動することを発表した。

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 「ON1000」は、JR東日本グループ約7.5万人全社員を対象としたアイデア募集型プログラムであり、⼀人ひとりが“未来への想い”を事業化していくことを目指すという。グループ内から新事業創出を実現するプログラムの実施により、2017年度に開始したオープンイノベーション型のビジネス創造活動「JR 東日本スタートアッププログラム」と並行して、社内外から絶えず変革を生み出す仕組み作りを行い、「変革2027」の達成を目指す。

 「ON1000」プログラムのテーマは「既存事業の延長線上でない“非連続”な事業」。つまり、現業にとらわれず、自由な発想でブレインストーミングし、新たな事業のアイデアを募集する。JR東日本グループ全社員約7.5万人がその対象というのもポイントと言えよう。本プログラムは個人に依拠する点が多く、現業での問題点を解決するQC活動とはまた別の柱になってくるからだ。

 プログラムでは、社員⼀人ひとりの発想を起点に、小規模であっても社会的にインパクトの大きな事業を次々と生み出すことを目的としている。では現場はどうか。イノベーションを起こし続けることで、時代の変化に柔軟に適応できる企業グループに体質そのものを変えることを目指す。

 応募対象者はJR東日本グループの全社員約7.5 万人、職責や年齢に制限はない。アイデアの還元先は社会全体。グループ社員が個人や生活者としての価値観で発想したもので、社員が熱意をもって考えたものであればどんなものでも応募可能としている。

 応募アイデアは複数回審査にかけ、年度内に優れたアイデアを選考。2019年度より、ビジネスモデルづくりと実証実験等により事業化を目指す。このプログラムの優れている点は、価値観が恒常的ではない現代において、次世代につながる成長の種を発掘、伸長・成長させる仕組みを同時に作り上げ、それに参加する側もイノベーションにさらされた時に迷いなく対応できる人材として変革を遂げる点にある。

 思いも寄らない発想、既存の価値観にとらわれない自由な発想が形になり、それが成長戦略となり、社員のモチベーションにつながる。今後どのように展開するのか、注目したい。(記事:M_imai・記事一覧を見る

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