4月新車販売、N-BOXが7カ月連続トップ

2018年5月9日 21:17

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7カ月連続トップとなった「N-BOX」。(画像: 本田技研工業の発表資料より)

7カ月連続トップとなった「N-BOX」。(画像: 本田技研工業の発表資料より)[写真拡大]

 自販連(日本自動車販売協会連合会)と全軽自協(全国軽自動車協会連合会)は7日、4月度の車名別販売台数を発表した。それによると、総合トップは1万9,884台でホンダの軽自動車「N-BOX」、登録乗用車ではトヨタ「アクア」が9,495台でトップとなった。また3月度に引き続き、ベスト10の内、軽自動車が6台を占める結果となっている。

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●N-BOX揺るがず、10台中6台が軽自動車

 トップの「N-BOX」は、2位のスズキ「スペーシア」に7,000台以上の大差を付けたが、この2車だけ、ベスト10中で前年同月比160%台と大幅に伸びている。3位「ムーブ」、4位「タント」はともにダイハツの軽自動車であり、5位にようやく登録乗用車トップの「アクア」が入った。他の登録乗用車では、トヨタの「プリウス」が8,382台で7位、日産の「ノート」が7,836台で8位、そしてトヨタの「ルーミー」が7,726台で9位に入った。

4月度新車販売ランキング
順位・メーカー名・車名・4月度台数(前年同月比・%)
1位 ホンダ N-BOX 19,884台(162.1) 
2位 スズキ スペーシア12,240台(164.1) 
3位 ダイハツ ムーヴ 11,809台(98.4) 
4位 ダイハツ タント 10,268台(86.1) 
5位 トヨタ アクア 9,495 台(122.3) 
6位 スズキ  ワゴンR 8,532台(88.4) 
7位 トヨタ プリウス 8,382台(84.5) 
8位 日産 ノート 7,836台(84.6) 
9位 トヨタ ルーミー 7,726台(132.0) 
10位 日産 デイズ 7,605 台(82.7) 

●登録乗用車の気になる車種は?

 日産の「セレナ」は、プロパイロットに加えてe-POWERを設定したことで販売を加速し、前年比141.1%の6,143台と相変わらず好調をキープ。逆にこのところ不振なのがトヨタの人気SUV「C-HR」だ。4月度は4,531台を売り上げたが、前年比は34.4%に落ち込んだ。7日に1.2Lターボ車を追加設定するなどの一部改良を行ったことで、その買い控えの影響もあった様子だ。

 その他、新規機種では、マツダの3列シートSUV「CX-8」、スズキの「クロスビー」、そして3月に久々の新機種として登場した「エクリプスクロス」のSUV勢が、揃って3月度から大幅に台数を減らしている。登録乗用車全体が販売台数を落としている中、人気のSUVであっても同じく厳しい結果となっているのだが、3月に4,996台を記録した「エクリプスクロス」が889台と落ち込んでいるのは気になる。

 また、同じく大きく落ち込んだのは、日産のEV「リーフ」で3月度の2,997台から874台と激減している。

7位 日産 セレナ 6,143台(141.1)
15位 トヨタ C-HR 4,531台(34.4)
26位 マツダ CX-8 2,743台(前月比63.1)
27位 スズキ クロスビー 2,716台(前月比72.4)
41位 三菱 エクリプスクロス 889台(前月比17.7)
42位 日産 リーフ 874台(前月比63.1)

 5月1日に発表された4月の新車販売統計によると、全体では前年同月比3.2%増の36万6,155台となり、7カ月ぶりにプラスに浮上し、登録車、軽自動車ともにプラスとなっているが、車種別の浮き沈みがかなり大きいのが4月度の特徴となっている。

 また、新車効果と言われる、新型が出た直後の勢いも長続きせず、モデルチェンジ直前の買い控えも目立つ。2018年度がスタートした4月だが、今年度も引き続き「N-BOX」一強とそれ以外という構図は続きそうで、登録乗用車の一車種のみ飛びぬけた販売成績は期待できそうもない。(記事:田中秀雄・記事一覧を見る

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