車名別新車販売ランキング、16年度トップはプリウス、日産の躍進も

2017年4月8日 16:24

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記事提供元:エコノミックニュース

昨年の12月以降、大きく前年実績を割り込んでいるプリウス。PHVの追加投入で挽回なるか

昨年の12月以降、大きく前年実績を割り込んでいるプリウス。PHVの追加投入で挽回なるか[写真拡大]

 2016年度(2016年4月〜2017年3月)の国内新車販売数が2年ぶりに500万台を回復し、前年度比で2.8%増と3年ぶりに増えた。一方で軽自動車の販売数は5.1%減の171万9971台と3年連続で減少した。2015年の軽自動車税増税の影響が大きいと見られる。

 日本自動車販売協会連合会(自販連)の発表によると、2016年度の新車販売台数は507万7904台。登録車の売上台数は335万7933台と、14年の消費増税前に駆け込み需要が発生した2013年度の343万0328台に次ぐ高水準だ。

 車名別年間販売台数ランキングは以下のとおり。

1)トヨタ・プリウス   225066台(144.3%)

2)ホンダN-BOX    192369台(111.4%)

3)トヨタ・アクア   155566台( 80.9%)

4)ダイハツ・タント   148727台( 95.5%)

5)トヨタ・シエンタ   127392台(140.8%)

6)日産ノート    123938台(129.9%)

7)ダイハツ・ムーヴ   115177台(115.8%)

8)日産デイズ    103193台( 73.5%)

9)ホンダ・フィット    98923台( 88.3%)

10)スズキ・アルト    96043台( 89.9%)

11)スズキ・スペーシア   92711台(122.3%)

12)トヨタ・ヴォクシー   92421台( 99.9%)

13)日産セレナ     90369台(150.5%)

14)ホンダN-WGN    86627台(102.8%)

15)スズキ・ハスラー    84624台( 90.8%)

16)スズキ・ワゴンR    83213台( 82.8%)

17)トヨタ・カローラ    81391台( 75.1%)

18)トヨタ・ヴィッツ    78634台(105.5%)

19)ホンダ・フリード    75384台(201.1%)

20)トヨタ・パッソ    74707台(177.1%)

 自販連によると、前期に売り上げを牽引したのは、通期でトップに立ったトヨタのハイブリッドカー「プリウス」。ただし、プリウスは昨年12月以降、大きく前年実績を割り込んでいるのが気になる。下期は、シリーズ型ハイブリッドモデル「e-POWER」を追加投入した日産「ノート」や自動運転技術を採用したミニバン日産「セレナ」が売上台数を伸ばした。

 日産によると、同社「ノート」が、2016年度下期(2016年10月〜2017年3月累計)の国内販売8万3311台を記録、コンパクトセグメントのランキングで1位になったと発表した。

 2016年11月2日に発売した「ノート」は、新たに追加した新電動パワートレイン「e-POWER」が高い評価を得て、11月の発売から今年3月までの5カ月間のうち、11月、1月、3月に登録車第1位を獲得した。なかでも、3月の販売2万4383台は、歴代「ノート」の最高記録となった。

 年間販売で目立つのは、トヨタ・シエンタなどのコンパクトミニバンの人気だ。

 一方、軽自動車は販売台数を減らした。全国軽自動車協会連合会(全軽自協)によれば、2016年度・軽自動車の売上は、前年度に比べて5.1%下回る171万9971台。3年連続での減少だ。

 売上マイナスの原因は増税だ。2015年4月以降、軽自動車を購入した際の軽自動車税が年間7200円から年間1万800円と3000円以上の増税となったこと。加えて、2016年に、これまで対象となっていなかった軽自動車が自動車重量税の対象となり、軽自動車販売に不利な増税が進んだ。それでも、国内販売ベスト20車種に9車種の軽自動車がランクインしている。

 一覧には表れていないが、日産ノート以外に眼をむけると、3月単月の販売台数で目立つのは、トヨタのコンパクトSUVであるC-HR(1万6816台)、ホンダのコンパクトミニバンであるフリード(1万4799台/前年比319.5%)、日産の5ナンバーミニバンのセレナ(1万4577台/前年比192.7%)だ。(編集担当:吉田恒)

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