ルネサス、車の自動運転を実現する車載カメラ用画像処理回路を開発

2016年2月3日 03:59

印刷

 ルネサスエレクトロニクスは2日、自動運転を実現する車載コンピューティングSoC(System-On-Chip:システムLSI)の動画像処理回路を新たに開発したことを発表した。

 車載コンピューティングSoCには、車載情報システムと安全運転支援システムを統合して並列に実行することが求められる。特に、安全運転支援システムでは、運転者に適切な情報を遅滞なく通知するために、車載カメラからのデータを素早く処理しなければならない。

 新開発の動画像処理回路は、車載カメラ向け動画像処理を遅延なく行うと同時に、膨大な動画像処理を自動運転制御を担うプロセッサーに負荷をかけることなくリアルタイムに低消費電力で行うことができる。新動画像処理回路は、最先端16nm(ナノメートル)のプロセスで試作し、車載カメラ向け動画像処理を70msの低遅延で実現。あわせて、世界トップクラスのフルHD 12チャネル性能の動画像処理を197mWの低消費電力で実現した。(記事:阪木朱玲・記事一覧を見る

関連キーワード

関連記事