[写真]理研、ヒトES細胞から立体網膜を作ることに成功

2015年2月22日 23:39

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胎児期の網膜における毛様体縁の概要を示す図。緑:神経網膜(網膜)、灰:網膜色素上皮(RPE)、青:毛様体縁。毛様体縁は、神経網膜とRPEの境界領域に存在する。ヒトの毛様体縁の役割は、ほとんど分かっていなかった(理化学研究所の発表資料より)

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  • 毛様体縁に幹細胞が含まれるか否かを、ニューロスフェア法により調べた。すると、毛様体縁からは効率よくニューロスフェア(球状の細胞塊)が形成された。すなわち、毛様体縁には神経網膜と比べて、幹細胞が豊富に含まれることが示唆された(理化学研究所の発表資料より)
  • 今回の研究成果をまとめた図。今回の研究では、BMP法という、ヒトES細胞から網膜組織への安定的な分化誘導法を開発した。次に、揺り戻し法という、網膜組織を出発材料として、神経網膜とRPEを共存させた複合網膜組織を形成させる手法を確立した。この複合網膜組織では、自己組織化により、毛様体縁が形成されることを見いだした。形成された複合網膜組織では、毛様体縁が幹細胞ニッチとして機能して、網膜の成長に貢献することが分かった(理化学研究所の発表資料より)