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ホルムズ海峡閉鎖で高値波乱が続くINPEX! 今後の株価は?
■ホルムズ海峡閉鎖で原油高急騰
米国とイスラエルによるイランヘの攻撃により、原油、天然ガス価格は急騰。インフレ懸念の台頭で世界経済は暗雲に覆われ、世界の株価指標は高値付近で波乱の動きとなっている。
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原油といえば、筆頭株主が経済産業大臣という国策銘柄のINPEXだ。原油価格が上昇すると注目されるINPEXだが、実は、同社の利益の中心はすでに天然液化ガスに移行している。事実、2023年以降下降トレンド入りした原油価格に対して、INPEXの株価は右肩上がりで約3倍に上昇している。
むろん、イラン攻撃による原油価格の急騰は同社の利益となり、円安も利益を増やす要因となる。ただしこれらの要因は、将来的には不安定な要素でもあり、高値更新を続ける材料としては力不足だ。
ではコロナ期に500円台まで低迷していた同社の株価が、4,000円台を超えて最高値を更新した最大の理由は何であろう。チャートを見る限り、INPEX株価が連動しているのは原油、天然ガス、為替ではなく、日経平均株価であることに異論を差し込む余地はないだろう。
■日経平均株価との連動性が高いINPEX
高市政権発足による「責任ある積極財政」は、日本経済の転換点となるという期待感から日経平均株価は急騰し、誰も予想しなかった6万円台に近づく動きを見せた。INPEXも歩調を合わせるように急騰を開始し、4,210円の史上最高値(2026年3月2日)を付けている。
しかも同社は2月の第3四半期決算発表で2期連続の減収・減益予想を発表したにもかかわらずだ。翌日の同社株価は約13%の下落(安値3,444円)を見たものの、その後は急回復を見せている。この事実は日本経済先行きの明るさを反映し、エネルギー需要の増加を見込んでいると考えるのが妥当であろう。
このまま日経平均株価が6万円台までも簡単に突破していくようなら、INPEXも高値を更新し続けていくのだろう。しかしイラン攻撃による地政学上のリスクは急上昇しており、好調な動きを続ける日経平均株価に調整時期が近づいている可能性も忘れてはならない。
■INPEXは何してる?
「INPEXは何している?」というCMでは、「天然ガスなど運んでる」と石油ではなく天然ガスの会社であることが強調されている。いわゆるメジャーと呼ばれる世界的大手石油業者が利益を独占する石油よりも、天然ガスのほうが利益を上げやすいのが実情だ。
そんなINPEXの稼ぎ頭であるイクシスLNGプロジェクトに加えて、2030年からの収益寄与を目指すアバディLNGプロジェクトが進行中で、巨額投資が行われている。
これらのLNGプロジェクトの収益予想に大きな変動がなければ、もともと個人投資家に人気の株主還元モンスターともいわれる同社だけに、日経平均株価の調整があるようなら安値で仕込みたい銘柄だ。
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