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JR沼津駅南口の西武百貨店跡、拠点名称が「NUMAZU JAMS」に決定
静岡県沼津市と都市再生機構、空中店舗事業のフィル・カンパニーなどが進めるJR沼津駅南口の西武百貨店沼津店跡再開発で、拠点名称が「NUMAZU JAMS(ヌマヅ ジャムズ)」に決まった。沼津市の頼重秀一市長らが開発予定地でセレモニーを開き、明らかにした。近く工事に着手し、2026年秋ごろの開業を目指す。
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沼津市は沼津港周辺でジャズのストリート演奏が頻繁に催され、ジャズの街として徐々に知名度を上げている。ミュージシャンが集まり、楽譜や編曲にとらわれずに即興演奏することを「ジャムセッション」と呼び、米ニューヨークではジャズバーなどの閉店後に行われるのが恒例となった。
拠点名称はこの即興演奏が持つイメージを「多様な人々が集い、街のにぎわいをみんなで一緒に創り上げていく」という施設コンセプトに重ねている。
計画地は広さ約830平方メートル。バスターミナルと連携する待合広場、大階段から2階へ通じる階段広場、緑であふれる開放空間の芝生広場、全天候型イベントスペースのピロティ広場を設け、フィル・カンパニーなど民間事業者4社が2階建て中心の店舗、沼津市が広場やトイレなど公共スペースを整備する。出店店舗は飲食、物販中心とする予定だが、店名などは明らかにされていない。
西武沼津店は2013年の閉店。都市再生機構が2018年に跡地を取得し、アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」公式カフェが2024年まで営業していた。沼津市と都市再生機構は6月、フィル・カンパニーなど民間事業者4社と事業パートナー契約を結び、再開発計画を練っていた。
沼津市ではJR東海道本線、御殿場線の高架化や土地区画整理が始まり、街の姿を大きく変えようとしている。沼津市は西武沼津店跡の再開発を新時代に向けた街づくりの先導役に期待している。(記事:高田泰・記事一覧を見る)
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