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酒粕由来のUVコスメ? 急回復のUVコスメ市場で今年注目の商品は?
紫外線対策を兼ねた「UVコスメ」市場は特に大きな伸びを見せている[写真拡大]
新型コロナウイルス感染症の「5類」移行に伴って外出機会が増えたことにより、化粧品市場が急速に回復しつつある中、紫外線対策を兼ねた「UVコスメ」市場は特に大きな伸びを見せている。紫外線は、シミやそばかす、シワやたるみなど、さまざまな肌トラブルを引き起こす肌の大敵だ。肌トラブルを防ぐためには、日焼け止めは欠かせない。
日焼け止めブランド「ANESSA(アネッサ)」を展開する資生堂が3月21日に開催した戦略発表会の席上で発表した、日焼け止めを取り巻く2023年の調査結果報告によると、日焼け止め市場全体で前年比38%の伸長がみられ、市場規模はコロナ流行前の令和元年度の662億円を上回る732億円と大幅な拡大が見られるという。資生堂は同日、動きによって発生した日焼け止めのヨレや隙間を自動修復する技術を搭載したアネッサブランドの新商品と、「24時間UVケア」という新概念のもとで開発した夜用のUVケア新製品を発表している。
近年の日焼け止めコスメは、単に紫外線を防御するだけでなく、美白効果やスキンケア効果を兼ね備えたものが増えている。さらに肌への負担を軽減するために、独自の開発成分やオーガニック素材などを使用した製品も登場しており、選択の幅が多様化してきた。
例えば、今、注目度が急上昇している化粧品ブランドの一つに日本酒の老舗酒蔵・白鶴酒造が2006年頃から展開している「ドラマティックリペア」がある。
同ブランドは、全アイテムに酒粕のアミノ酸量を3倍以上に増やした独自の保湿成分「酒粕由来のうるおい美肌成分(加水分解酒粕)」、「特別純米酒 山田錦(コメ発酵液)」、基材には「六甲の自然水」の3つの蔵元成分と3つのうるおいサポート成分を配合した、年齢に応じたお手入れをサポートするエイジングケア基礎化粧品だ。同ブランドの紫外線対策商品「ドラマティックリペア モイストCCクリーム(SPF50+/PA++++)」にはさらに保湿成分として、ダメージフィットヒアルロン酸、フィットオイルコラーゲン、ビタミンC誘導体などを配合し、たっぷり保湿しながら、日中の肌をなめらかに整えてくれる。紫外線吸収剤不使用の肌にやさしいノンケミカル処方なので、肌への負担を極力抑えながら、紫外線をしっかりカットする優れものだ。どんな肌色にもなじみやすいナチュラルベージュで年中の化粧下地としても使える。
2008年に誕生した国産のオーガニック化粧品ブランド・アムリターラの日焼け止めクリーム「オールライトサンスクリーンクリーム」は、UVカットの効果はそれほど高くはないものの、優しい使い心地から、敏感肌などの肌トラブルを抱える人に人気が高い。同商品は、レアアースの一種である天然ミネラル「セリウム」や九州にあるアムリターラ自社農園で育てた、自然栽培のローマンカモミールのエキスなどでつくられノンケミカルのUVクリームだ。紫外線吸収剤や酸化チタン、酸化亜鉛、ナノ粒子などは不使用で、乳液のようななめらかなテクスチャーが特長となっている。白浮きしにくくて、くすみや色ムラを補正して肌をワントーン明るく見せてくれるのでメイク下地としても好評だ。また、紫外線だけでなく、ブルーライトも95%カットしてくれる。
紫外線は肌の大敵だが、紫外線を防ぐために肌の健康を損なうようなことがあっては本末転倒だ。UVコスメ選びの際には値段やブランドだけで選択するのではなく、成分にもこだわりのある商品を自身の肌質に合うもので、選ぶようにしてほしい。(編集担当:今井慎太郎)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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