【QAあり】WOWOW、新規加入件数は前年比+約8万2,000件と大幅増、スポーツコンテンツや音楽ライブなどが好評

2024年2月3日 11:13

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記事提供元:ログミーファイナンス

【QAあり】WOWOW、新規加入件数は前年比+約8万2,000件と大幅増、スポーツコンテンツや音楽ライブなどが好評

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2024年3月期第3四半期決算説明

田中晃氏(以下、田中):本日は決算説明会にご参加いただきまして、誠にありがとうございます。代表取締役社長執行役員の田中晃です。

まずは、1月1日に発生した能登半島地震により被災されたみなさまに、心よりお見舞いを申し上げます。当社では、被災地のお客さまの視聴料免除や、さかのぼってのご解約の対応などをさせていただいています。

また、義援金500万円を寄付させていただきました。今後は復興に伴い、エンターテインメントの役割も生まれてくると思っています。そのため現在は、被災地応援として避難所での「WOWOWオンデマンド」の活用準備などを進めているところです。

いずれにしても、厳しい環境が続く中、1日も早い復興をお祈り申し上げます。

2023年度第3四半期決算 ハイライト①

それでは、第3四半期決算のハイライトについてご説明します。

まずは加入についてです。新規加入件数は、スポーツコンテンツや音楽ライブなどが好評を得たことなどにより、前年同期と比べて約8万件増加しました。一方で、解約件数は前年同期に比べて増加しました。正味加入件数は8万1,000件のマイナスとなりましたが、前年同期と比べて4万5,000件の改善となっています。

特に、この10月から12月においては正味加入件数が3,000件のプラスとなり、前年同期と比べて6万8,000件と大幅に改善しました。また、1年超の長期加入のお客さまの解約が今年度の上期と比較しても大幅に減少しており、明るい兆しが見えつつあると思っています。

2023年度第3四半期決算 ハイライト②

収支のハイライトです。売上高は、前年同期と比べて会員収入が減少したことにより減収となりました。経常利益は、広告宣伝費の減少や為替差損益の改善があったものの、売上高の減少による利益減の影響等により減益となりました。

2023年度第3四半期決算 加入状況

尾上純一氏:IR・経理担当の尾上です。どうぞよろしくお願いします。スライド13ページの配当計画まで、私がご説明します。

まずは加入状況です。新規加入件数は46万2,000件となりました。サッカーのチャンピオンズリーグやバスケットのNBAなどのスポーツコンテンツ、B'zの音楽ライブなどが好評を得て、前年同期に比べ8万2,000件と大幅に増加しています。

解約件数は54万3,000件となりました。配信サービスとの競争激化に加え、目的番組終了による解約が増えたことなどにより、3万7,000件増加しています。その結果、正味加入件数は8万1,000件の純減、累計正味加入件数は247万9,000件と、前年同期に比べ7万6,000件の減少となりました。

正味加入件数は純減ではありますが、前年同期に比べ4万5,000件ほど良化しています。オリジナルドラマが好評を得たことに加え、12月から「Paramount+」を「WOWOWオンデマンド」上で開始したことなどにより、解約件数は改善傾向にあります。

また、9月から11月の3ヶ月連続で正味加入件数はプラスとなり、先ほどご説明したとおり、10月から12月の正味加入件数はトータルで純増となりました。これは2017年以来の数字で、徐々に改善の兆しが見えつつあります。

2023年度第3四半期決算 収支状況(連結)

連結の収支状況です。前年同期と比べ、減収減益となりました。売上高は553億3,400万円で、前年同期比22億9,900万円の減収、経常利益は29億8,300万円で、前年同期比11億9,700万円の減益です。

セグメント別連結売上高/営業利益対比

セグメント別の状況です。メディア・コンテンツセグメントは、主にお客さまからの視聴料である会員収入が売上高の多くを占めています。

売上高は、その他収入が2億3,800万円の増加となったものの、加入件数の減少によって会員収入が19億7,300万円減少したことなどから、17億3,400万円の減収となりました。営業利益は、売上高の減少により10億3,500万円の減益となっています。

テレマーケティングセグメントは、連結子会社のWOWOWコミュニケーションズにおける事業です。

グループ外のテレマーケティング業務が減少したため、売上高は7億8,700万円の減収となりました。営業利益は、売上高の減少に加え、昨年8月に実施したフロストインターナショナルコーポレーションの買収による取得費用を計上したことなどにより、6億7,600万円の減益となりました。

連結経常利益 前年同期との差異要因

連結経常利益の差異要因です。スライド左側が利益の増加要因、右側が減少要因となります。

増加要因として、広告宣伝費が前年同期と比べ4億9,700万円減少しました。こちらは主にテレビCMの減少によるものです。為替差損益は4億5,100万円改善しました。前年同期は年度初めに急激に円安に振れたため、前年度末に計上していた外貨建て買掛金の評価損が発生し、為替差損を計上しました。しかし、当第3四半期は為替差益の計上となったことにより、利益が増加しています。

ネット運用費は「WOWOWオンデマンド」の運用・保守に関する費用です。前年同期に「WOWOWオンデマンド」のアプリ刷新にかかわる費用があったため、1億9,400万円減少しています。その他は、ケーブルテレビなどに支払う手数料や販売促進費などの減少が主な要因です。

減少要因として、会員収入は19億7,300万円の減少となりました。また、グループ会社の収支は6億8,800万円悪化しています。こちらは、テレマーケティングセグメントにおいて、グループ外の業務が減少したことに加え、先ほどご説明した企業買収の取得費用を計上したことなどによるものです。番組費は1億8,100万円増加しています。

番組費の推移

番組費の推移です。第3四半期の番組費は189億8,200万円となりました。人気アーティストのライブやハリウッドメジャー映画のヒット作を放送配信したことなどにより、前年同期に比べ1億8,100万円増加しています。

2023年度 加入計画(2023年10月31日公表値)

2023年度の加入計画です。昨年10月に公表した数値から変更はありません。強力なコンテンツの投下等により、下期の正味加入件数の純増を目指します。

2023年度 収支計画(連結) (2023年10月31日公表値)

2023年度の収支計画についても、10月の修正値から変更はありません。連結経常利益は16億円を目指します。

2023年度 配当計画(2023年10月31日公表値)

2023年度の配当計画です。こちらも公表値からの変更はありません。1株当たりの年間配当30円を計画しています。

アカデミー賞・グラミー賞授賞式を独占生中継

田代秀樹氏:コンテンツ・クリエイティブ統括の田代です。今後の注目番組について私からご説明します。

日本時間の3月11日に開催される第96回アカデミー賞授賞式において、日本作品が3作品もノミネートされました。山崎貴監督の『ゴジラ-1.0』が日本映画で初めて視覚効果賞にノミネートされたほか、宮崎駿監督の10年ぶりの新作長編アニメーション映画『君たちはどう生きるか』が長編アニメ映画賞、役所広司さん主演の映画『PERFECT DAYS』が国際長編映画賞にノミネートされています。

宮崎監督は2003年に『千と千尋の神隠し』で長編アニメ映画賞を受賞しましたが、それ以来21年ぶりのオスカー獲得となるか期待が高まります。

また4月には、WOWOWとMax(旧HBO Max)が共同制作した「TOKYO VICE Season2」がいよいよスタートします。「TOKYO VICE Season2」では、アンセル・エルゴート演じるジェイクが、東京の犯罪にかかわる裏社会により深く入り込んでいきます。さらに、窪塚洋介さんや真矢ミキさんなどが新たに加わり見どころがいっぱいです。

UEFA チャンピオンズリーグ決勝トーナメント開幕

欧州最強クラブを決めるチャンピオンズリーグの決勝トーナメントが、いよいよ2月からスタートします。注目は、久保建英選手が所属するレアル・ソシエダと、キリアン・エムバペ選手を擁するパリ・サンジェルマンとの対戦です。レアル・ソシエダが勝ち上がれば、クラブ史上初のベスト8となります。

また、冨安健洋選手が所属するアーセナルはポルトガルの名門FCポルトと、鎌田大地選手が所属するラツィオは、ドイツの強豪バイエルン・ミュンヘンとそれぞれ戦います。さらにUEFAヨーロッパリーグでも、三笘薫選手、堂安律選手、遠藤航選手の所属するチームが参戦するなど、日本人選手の活躍に期待が高まります。

LPGA女子ゴルフツアーでは、畑岡奈紗選手や渋野日向子選手などの6人に加え、今シーズンは新たに3人の日本人選手が参戦します。今年のLPGA女子ゴルフツアーは、総勢9人の日本人選手が世界最高峰の舞台を盛り上げます。「WOWOWオンデマンド」では、好評の日本人選手専用カメラで全試合ライブ配信します。どうぞご期待ください。

WOWOWオンデマンドPPVの取り組みについて

横山誠一氏:メディア事業統括の横山です。マーケティング施策の強化について私からご説明します。

昨年9月に発売し、すでに完売している「UEFAチャンピオンズリーグ UEFAヨーロッパリーグ-2023-24シーズンパス-」に続き、新たに「UEFAチャンピオンズリーグ UEFAヨーロッパリーグ-2023-24決勝トーナメントパス-」を1月22日から発売しました。

発売と同時にSNSでも非常に大きな反響をいただき、チャンピオンズリーグやヨーロッパリーグの試合がない1月にもかかわらず、順調に購入が進んでいます。例年は、決勝トーナメント開幕に向けて加入が増えていく傾向がありますが、今後はトーナメントパスも購入が進むと期待しています。

2月13日の販売終了まで時間がありますので、引き続きプロモーションを強化して認知拡大を図ることで、より多くのサッカーファンにお得に楽しんでいただきたいと思っています。

BMWの車載ビデオサービスにWOWOWオンデマンドが搭載予定

このたび、ドイツの自動車メーカーBMWの車載向けビデオサービスに、新たに「WOWOWオンデマンド」が搭載されることとなりました。BMWは今月行われた世界最大級のテクノロジー見本市CES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)において、新世代の車載エンターテインメントの強化を発表しました。

自動運転時代の本格化を見据え、各社が車を「走るエンターテインメント空間」として再定義する動きが活発になりつつあります。まだ開発段階ではありますが、早ければ今年以降順次「WOWOWオンデマンド」が視聴可能となる車両モデルが登場する予定です。

今後、当社はモビリティの分野において、移動空間をエンターテインメント空間に進化させることに貢献したいと考えています。

IPを活用したビジネスについて

井原多美氏(以下、井原):事業統括の井原です。私からは放送外収入についてご説明します。

まず、1月19日から全国劇場公開した当社の製作主幹事の映画『ゴールデンカムイ』は、初登場第1位と大成功のスタートを切りました。こちらは興行収入30億円以上を狙えるスタートとなっています。

2023年に公開された約1,000本の映画の中で、興行収入が30億円を超えた映画は14本しかありません。大ヒット映画を手がけられたということは大きな喜びです。みなさまもぜひご覧いただければと思います。

収入・収益拡大の新たな取り組みとして、IPを活用したビジネスの強化を行っています。第1弾のxikers(サイカース)に続き、第2弾として韓国の8人組ボーイズグループATEEZ(エイティーズ)の日本での単独公演の放送・配信権に加え、興行、物販、協賛の利用許諾を取得しました。

ATEEZは昨年12月にリリースされたアルバムが初動売上170万枚を突破し、国内外のさまざまなチャートで上位を記録するなど、世界中から人気を集めています。

当社主幹による最新ワールドツアー、さいたまスーパーアリーナでの日本公演がいよいよ今週土曜日と日曜日に行われます。1月20日に一般発売したチケットは即日完売、先行発売分も含めて全席ソールドアウトとなるなど、人気の高さがうかがえます。

世界の評価と比較して、日本における評価はまだまだということで、今後の成長のポテンシャルNo.1のグループだと思っています。我々も大きく期待していますので、ATEEZをますます我々の力で盛り上げていきたいと考えています。

質疑応答:映画『ゴールデンカムイ』公開による、業績への影響について

質問者:映画『ゴールデンカムイ』の滑り出しは非常に好調とのご説明でした。社内の想定と比較して、公開後の反応は上回るものでしたでしょうか? また、今後の業績への期待感についてお聞かせください。

井原:我々の期待どおりの滑り出しとなりました。何よりもうれしいのは、原作ファンからも厚い支持をいただき、映画の内容そのものへの評価が非常に高いことです。そのため、今後も長い興行が期待できると考えています。

当社の主幹映画ということで、かつてないほどの投資をしており、売上に関しても興行成績に関しても大きなリターンが期待できるという手応えを感じています。

田中氏からのご挨拶

田中:あらためまして、本日は決算説明会にご参加いただき誠にありがとうございます。新しい年を迎えて1月も最終日になりますが、事業環境の厳しさは変わっていません。

しかし、本日ご説明したように、会員数の純増をはじめとして随所に明るい兆しが見えます。映画『ゴールデンカムイ』やATEEZなどのイベント事業も元気です。本年も何卒ご支援を賜りたいと思います。本日はありがとうございました。

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