阪急電鉄、「梅田ビジョン」実現に向け大阪梅田駅リニューアルへ

2025年11月27日 13:58

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リニューアル工事のイメージ(阪急電鉄発表資料より)

リニューアル工事のイメージ(阪急電鉄発表資料より)[写真拡大]

 阪急電鉄は、2026年1月から阪急大阪梅田駅(大阪市北区芝田)のリニューアルに入る。阪急阪神東宝グループの中核会社・阪急阪神ホールディングス(HD)が打ち出す「梅田ビジョン」実現に向けた措置で、将来の阪急ターミナルビル建て替えや大阪新阪急ホテル跡再開発、商業施設の阪急三番街全面改装の前段と位置づけている。

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 大阪梅田駅のリニューアルは、3階コンコースとホームから始め、ゆとりのある空間を実現するために、神戸本線の列車停止位置を1月、宝塚本線を春ごろ、京都本線を秋ごろから北の十三側へ約14メートル移す。このあと、3階改札機の位置や利用客応対窓口など構内設備の見直しを進め、多機能トイレや授乳室などを置く。

 その後、ホーム床面を改良し、2031年ごろから全ホームに可動式ホーム柵を設置する。さらに、茶屋町口改札口に2026年春ごろにエレベーターを設け、バリアフリー化する。

 梅田ビジョンは大阪梅田地区を世界と関西をつなぐ国際交流拠点とし、新たな体験や驚きにあふれ、歩いて楽しい街に変えるのが狙い。その中で重要プロジェクトとされるのが芝田一丁目計画。阪急阪神HDは阪急ターミナルビル建て替えや1月に閉館した大阪新阪急ホテル跡再開発、阪急三番街全面改装を計画、ターミナル駅と周辺エリアを一体化した複合機能拠点づくりを目指している。

 大阪梅田駅は2024年度、1日平均約45万人が乗降する梅田地区の拠点駅。周辺には若者文化の街として知られる茶屋町やビジネス街、大型商業施設が並ぶ。JR大阪駅や大阪メトロ梅田駅、阪神電鉄大阪梅田駅などとも隣接し、西日本最大の繁華街を形成している。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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