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経営破たんした青森のスーパー「さとちょう」、トライアルが一部店舗を順次再開
小売り大手のトライアルグループは24日、青森県で食品スーパーを展開していた佐藤長から譲り受けた旧「さとちょう」の18店舗のうち、五所川原市の金木店、平川市の平川尾上店の営業を再開した。残り16店舗のうち、13店は11月2日までに営業を再開する。
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18店舗は23日付でトライアルグループの青森トライアルに事業譲渡された。店舗の再開予定は、25日に岩木店、城東店(弘前市)、26日に広田店(五所川原市)、平賀店(平川市)、27日に木造店(つがる市)、下町店(弘前市)、28日に板柳店(板柳町)、浜の町店(弘前市)、31日に五所川原新宮店(五所川原市)、大原店(弘前市)、11月1日に森田店(つがる市)、相馬店(弘前市)、2日に高杉店(弘前市)となっている。
営業再開を急ぎ、準備が整った店舗から再開していることから、店舗の改装は後日行う予定。各店舗の従業員は原則としてトライアルグループに引き継がれる。
佐藤長は明治時代の1897年、旧松森町(現弘前市)で豆腐製造販売の佐藤商店として開業した。1970年代末に業態を地域密着型の食品スーパーに転換し、1980年代末から弘前市を中心とする津軽地方や下北地方で店舗を展開。だが相次ぐ設備投資で金融債務が膨らんだうえ、近隣の競合店などとの販売競争が激しさを増す中、前社長が無許可で労働者を受け入れたとして職業安定法違反で青森県警に摘発され、信用を失った。
このため、資金繰りが急速に悪化して経営破綻。6月に青森地裁弘前支部に民事再生法の適用を申請し、保全処分、監督命令を受けた。店舗は青森県内に食品スーパー24店を展開していたが、18店をトライアルグループに譲渡し、20日で全店舗を閉店していた。(記事:高田泰・記事一覧を見る)
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