ダイビル、札幌でホテル・商業・オフィスの複合再開発 2024年6月着工へ

2023年10月7日 08:32

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複合施設の完成イメージ(ダイビル発表資料より)

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  • 複合施設の完成イメージ(ダイビル発表資料より)
  • 施設の概要(ダイビル発表資料より)
  • トランクホテルのイメージ
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  • 開発場所

 不動産大手のダイビルは、札幌市のファッションビル・札幌ピヴォ跡地などにホテル、商業、オフィスの複合施設(札幌市中央区南2条西)を整備する。ラグジュアリーブティックホテル「TRUNK(HOTEL)(トランクホテル)」の進出が決定しており、2024年6月から建設工事を開始し、2027年1月の完成を目指している。

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 建設場所は狸小路に近い札幌駅前通り沿いの約3,200平方メートル。ファッションビルの札幌ピヴォなどがあった場所で、6月から既存建物の取り壊しが進められている。

 施設は地下2階、地上19階建て延べ約4万2,000平方メートル。高さ98.3メートルで、地下2~地上2階の延べ約5,000平方メートルに商業施設、3~8階の延べ約1万9,000平方メートルにオフィス、10~18階の延べ約1万6,000平方メートルにトランクホテルが入居する。

 このうち、トランクホテルは100~110の客室とカフェ&バーラウンジ、ダイニング、レストラン、シアタールーム、スパ、チャペル、ジムなどを備え、想定客室単価6万~60万円。2027年春の開業を予定している。

 ダイビルは本社がある大阪、東京に次ぐ第3の拠点として札幌に目をつけ、2019年に札幌ピヴォなど3物件を取得して札幌事業室(現札幌事業部)を開設した。札幌ピヴォの場所がビジネスエリアと繁華街のちょうど中間に位置していることから、札幌市や地元住民らとコミュニケーションを取りながら、再開発を決めた。

 札幌ピヴォは建て替えのために5月で閉館。札幌アルト南1条ビル(中央区南1条西)を1棟借りし、6月に商業施設「ピヴォクロス」をオープンしている。札幌市は2030年の冬季五輪招致を断念したが、2030年度末を目指して北海道新幹線の延伸が計画され、市中心部で再開発が相次いでいる。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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