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北の達人コーポの木下社長は、またぞろ活かすべき失敗をしたようだ!?
時折「確認」しておきたい企業が数社ある。北の達人コーポレーションの(東証プライム。以下、北の達人コーポ)なども、そんな1社。
【こちらも】北の達人コーポの「事実は小説よりも奇」
2020年7月29日/9月19日の企業・産業欄に、『北の達人コーポの「事実は小説よりも奇」』『北の達人コーポがギネスブックの仲間入り』と題する記事を投稿した。詳細は省くが前者では創業者社長:木下勝寿氏が「何故、起業の地に北海道を選んだのか」、「何回となく失敗を繰り返しながらも肉体労働で日々をおくり、今日に辿り着いたのか」を記した。取材をし、ある意味で木下氏の「ファン」となった。
木下氏は柔らかい語り口調だが、真は「負けず嫌い」とみた。
過日、四季報で「おいおい、なんだ、これは」という北の達人コーポの収益動向に直面した。前2023年2月期は「3.4%増収、75.5%営業減益、75.5%最終減益、1.4円減配1.5円配(配当性向60.7%)」。対して今3月期の計画は、「61.2%増収(158億4300万円)、175.1%営業増益(14億300万円)、172.7%最終増益(9億3700万円)、0.6円増配2.10円(31.2%)」。四季報は【好転】と業績欄の見出しを振っていたが・・・
決算資料を読んだ。東京本社に電話を入れた。「いまは札幌市(本社)に・・・」とのこと。札幌まで電話をしても、「いやあ、お騒がせしまして、ハハハ。でも今期は間違いありません。配当性向も目標の30%を超えますから、ハハハ」と返ってくるのがオチだから・・・とやめた。
受注過多で製造が追いつかず、受注済み分の発送が数カ月間遅延。背景にはECビジネスに不可欠な広告宣伝費過多があった。北の達人コーポ(木下氏)は日頃、『過剰な広告宣伝費は利益減に繋がる。新規顧客分も含め、広告投資に対する収益率が一定以上になるよう設定している』としている。
いかに「遅延分は、次年度に解消する見込み」とはいえ、遅延は、明らかに失態。ちなみに開示済みの第1四半期は前年同期比「86.9%増収」も「営業損失2600万円、2400万円最終赤字」。期を追うごとの「解消」ぶりを確認したい・・・
ただ「失敗を糧にして」という木下流は、今回も活かされるようだ。「自社サイト中心からECモールも強化」と伝えられてもいる。
本稿作成中の時価は246円。3月高値から3分の1水準。中間期の出方を株価も待っている様子。
3万円で単位株株主になり、シミが目立ってきた爺肌用に「男性用シミ対策用ジェル(1カ月分、4868円)」の株主優待を得るのも一法か・・・(記事:千葉明・記事一覧を見る)
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