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食品スーパーの「にしがき」、京都府舞鶴市・兵庫県豊岡市から撤退へ
京都府北部を中心に食品スーパーを展開する「にしがき」は、京都府舞鶴市の3店舗と兵庫県豊岡市の2店舗を10~11月に閉店する。兵庫県養父市の店舗は7月に閉店しており、店舗網を本拠地となる京都府丹後地方の京丹後市、宮津市、与謝野町の15店舗に集約する。地域の人口減少加速から事業見直しを進めているためとみられる。
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閉店するのは、豊岡市三坂町の豊岡店、豊岡市元町の元町店、舞鶴市溝尻の東舞鶴店、舞鶴市福来の福来店、舞鶴市下福井の下福井店。閉店日は豊岡店が10月29日、元町店が11月5日、舞鶴市の3店舗が11月30日の予定。にしがきはホームページで閉店日を告知したが、詳細な理由は示していない。
にしがきは1950年、西垣冷菓として創業。京丹後市に本社を置き、にしがきグループで小売業やリゾート開発、介護支援事業などを展開している。小売業は食品スーパーと衣料品販売店を主力にしていたが、衣料品販売は京丹後市や舞鶴市、与謝野町にあった5店舗すべてを2019年までに閉店、撤退した。
食品スーパーは京都府の京丹後市、舞鶴市、宮津市、与謝野町、兵庫県の豊岡市、養父市に出店していたが、養父市の八鹿店は7月に閉店し、兵庫県でスーパーを展開するマルワ渡辺水産が後継店となるスーパーを出店している。
にしがきグループは近年、日本で人気が上昇している自然体験型旅行のグランピングを中心にしたリゾート開発に力を入れている。6月に兵庫県猪名川町に全13棟のグランピング施設「リバーサイドグランピング猪名川」をオープンしたのをはじめ、関東と関西を中心に多数の施設を開業している。
小売業を展開してきた京都府や兵庫県の北部は人口減少と高齢化が急加速している。にしがきの決算は赤字ではないものの、地域の先行きを考慮して事業を縮小しようとしているとみられている。
※記事に誤記載があったため、訂正しております。(記事:高田泰・記事一覧を見る)
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