日産、EVオーナー向け「ZESP3」を改定へ 日産EVオーナー専用に

2023年5月22日 16:27

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リーフの充電風景(画像: 日産自動車の発表資料より)

リーフの充電風景(画像: 日産自動車の発表資料より)[写真拡大]

 日産自動車は17日、電気自動車(EV)オーナー向けの充電サポートプログラムの「日産ゼロ・エミッションサポートプログラム3」(以下、ZESP3)を改定し、日産EVオーナー専用にリニューアルすると発表した。現在、ZESP3は日産販売店やe-Mobility Power(イーモビリティパワー)が運営する急速充電器・普通充電器を使用する際のサービス。今回の改定は9月1日から適用となる。

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■現在のZESP3

 現在展開されているZESP3は、4つのプランから成り立っている。自宅充電がメインとなるシンプルプラン。目安走行距離が月600kmのプレミアム10。1,350km以内のプレミアム20。1,350km以上が目安となるプレミアム40だ。

 シンプルプランは月額550円。プランの枠を超えて充電をする場合は、急速充電が10分550円、普通充電が1分当たり1.65円となる。

 プレミアム10、プレミアム20、プレミアム40は、全て3年定期契約による割引きがある。それぞれ1回10分の急速充電が月間で10回、20回、40回利用可能となり、翌月繰り越しも出来る。普通充電については常に無制限で利用可能だ。プラン以上に急速充電を行う場合でも、シンプルプランより割安となる。

■ZESP3の改定

 9月1日より適用になるリニューアル後のZESP3は、1回10分と区切られていた充電時間が1分単位に変更される。これにより、出発するタイミングで充電を終わることが出来るなどのメリットも出てくる。

 シンプルプランは月額料金が1,100円に変更。プラン以上に充電する場合の料金は、急速が1分99円、普通充電は1分3.3円となる。

 これまでプレミアム10、20、40だったプラン名は、それぞれプレミアム100、200、400と変更される。月額料金は4,400円、6,600円、11,000円と変わりはないが、3年定期契約は廃止となる。なお、定期契約は5月31日で新規の受付を終了する。

 プラン内の急速充電に関しては、充電合計時間が100分、200分、400分なり、合計時間は同じだが1分単位で使えることが変更点だ。普通充電に関しては、これまでの無制限から600分が上限となる。プラン以上に充電する場合は、急速充電が1分44円、38.5円、33円と変更される。普通充電は、シンプルプランと同じ1分3.3円。

 どのプランを見ても昨今の電気料金高騰による影響が顕著に表れている。なお、日産レンタカー利用時の最大50%割引や、電欠のレスキューなどを行う「エマージェンシーサポート」などは継続して利用可能だ。

 また日産のEVを保有していなくとも、現在加入している場合は、リニューアル後も継続して利用可能としている。(記事:キーパー・記事一覧を見る

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