サイバーエージェント、DX支援事業でグッドパッチと提携

2023年4月25日 11:03

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 サイバーエージェント(東京都渋谷区)は21日、DX支援事業に関してグッドパッチ(東京都渋谷区)と業務提携を締結したと発表した。グッドパッチの第三者割当増資も5月8日に引き受ける予定だ。2社でUIやUXのデザイン行い、共同提案なども行う。

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 ユーザー体験設計に関し専門性の高いグッドパッチのUI/UXデザイナーが参画し、UI/UXデザインの支援を行う。サイバーエージェントが広告事業で獲得した顧客基盤に対して、共同で提案も実施する。

 サイバーエージェントは「ABEMA」のメディア運営など、デジタル領域の技術力や知見を活かして、DX支援を行っている。小売業界にはAIカメラのリテールテック活用、チラシのデジタル化やサイネージをサポート。行政や医療分野にも幅広く支援事業を行っている。

 2023年2月には「DXダイレクトビジネスセンター」も新設した。企業と消費者を直接つなぎ、デジタルサービスの事業戦略策定やグロースを支援する。マーケティング実行やデジタルサービス開発の経験があるDXコンサルタントなど、100名が所属する体制だ。

 グッドパッチは、あらゆる産業の戦略立案から施策実行までを行う企業。実績は700件以上あり、同社の支援後にスタートアップ9社が上場している。

 両社は消費者の需要を的確に捉え、デジタルの力を効果的に使うためにはUIやUXなど『デザイン』の力が必要と認識が一致。これをテーマに業務提携を行う運びとなった。

 サイバーエージェントの内藤貴仁常務執行役員は「グッドパッチのUI/UXデザイン力は、顧客企業の事業成長を支援するDX事業において欠かせない戦力になる」とコメントしている。

 今回の業務資本提携で、UI/UXデザイン領域の強化を行い、顧客企業の事業に長期的に寄与できるDX支援体制を構築する。(記事:土佐洋甘・記事一覧を見る

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