東武鉄道、埼玉・草加の商業施設を「トーブイコート」と命名 2023年春開業へ

2022年11月10日 08:03

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トーブイコートの完成イメージ(東武鉄道発表資料より)

トーブイコートの完成イメージ(東武鉄道発表資料より)[写真拡大]

 東武鉄道は、埼玉県草加市の獨協大学前駅周辺の草加松原団地で計画を推進している商業施設を「TOBU icourt(トーブイコート)」(草加市松原)と命名した。物販、飲食など25店舗を集め、心地よい暮らしを提案する商業施設として2023年春の開業を目指す。

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 トーブイコートは都市再生機構が所有する「草加松原団地近隣型商業施設街区」内の敷地約1万2,000平方メートルに建てられる、鉄骨2階建て延べ約9,200平方メートル。東武鉄道が都市再生機構から土地の賃借事業者に選ばれ、計画を推進している。

 店舗面積約2,700平方メートルに25の店舗が集結する計画。近接した公園に向けて開けたテラスがある「ピクニックテラスゾーン」、食がメインの「クオリティマルシェゾーン」、生活を豊かにする「ウエルネスリビングゾーン」の3ゾーンで構成される。

 名前のイコートはi=「私の」、court=「中庭」を意味する造語で、人が訪れ、交流する場所をイメージして命名した。草加松原団地内ということもあり、多世代がコミュニティを形成できる場所を提供するなど、地域に寄り添う商業施設にする。

 草加松原団地は旧日本住宅公団が高度経済成長期に造成したもので、全住戸約6,000戸。1962年に入居が始まったが、完成当時は東洋一のマンモス団地だった。現在は施設の老朽化で建て替え工事が進み、都市再生機構の賃貸マンションや東武鉄道、住友不動産の分譲マンションなどに生まれ変わろうとしている。

 団地内には商店街もあるが、住民の高齢化や生活スタイルの変化が進んで閉店する店舗が増えている。トーブイコートは高齢層だけでなく、若い世代のニーズも満たす商業施設を目指しており、生まれ変わる草加松原団地の商業拠点の役割を果たすことが期待されている。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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