大阪・淀屋橋駅西地区、地上29階建ての複合施設建設に着手 2026年開業予定

2022年11月2日 07:37

印刷

淀屋橋駅西地区市街地再開発の完成イメージ(大和ハウス工業など発表資料より)

淀屋橋駅西地区市街地再開発の完成イメージ(大和ハウス工業など発表資料より)[写真拡大]

 大阪市の淀屋橋駅西地区再開発組合と参加組合員の大和ハウス工業、住友商事、関電不動産は、淀屋橋駅西地区第一種市街地再開発事業の複合施設(大阪市中央区北浜)建設に着手した。オフィスを中心に低層階へ商業施設を入れる計画で、高さ135メートル。御堂筋と土佐堀川に面した大阪市中心部に新たなランドマークが出現する。

【こちらも】大阪の「ららぽーと堺」、212店舗が集まり11月8日開業へ

 再開発場所は御堂筋と土佐堀川沿いを走る土佐堀通に面した1.7ヘクタール。このうち、約7,000平方メートルの敷地に地下2階、地上29階建て延べ約13万2,000平方メートルの複合施設を建設する。

 施設は大阪メトロ、京阪電鉄の淀屋橋駅と直結する通路を地下1階に設ける。地下1階から地上2階までは商業施設。約4,500平方メートルの区画に25~30店を誘致し、御堂筋の玄関口にふさわしいにぎわいを創出する。高さ50メートルの位置になる地上11階には、屋上庭園やカフェラウンジを配した眺望テラスを設け、大阪市役所や大阪天満宮、中之島公園がある中之島など大阪市内を一望できるようにする。

 中高層階の大半はオフィスとなる。ワンフロア貸室面積が3,000平方メートルを超え、総貸室面積約7万8,000平方メートル。淀屋橋駅直結の施設ながら、高品質のオフィスが整備される。

 土佐堀通側の敷地内にはオープンスペースを設けるとともに、土佐堀川に面した水辺の大川町公園を再整備して、エリアのシンボルになる水辺空間をつくる。

 脱炭素社会実現に向けた拠点の役割を果たす予定で、施設全体の省エネルギー化を徹底。国際的な環境性能評価システムのLEED認証ゴールドレベル、CASBEEのSランクを取得する。10階には地域冷暖房システムを導入し、淀屋橋駅に熱供給する。(記事:高田泰・記事一覧を見る

関連キーワード

関連記事