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ホンダ、新型ステップワゴン発売 見た目以外の進化は
本田技研工業は27日、フラッグシップミニバンの新型「STEP WGN(ステップワゴン)」を発売した。グランドコンセプトは「#素敵な暮らし」。シンプル&クリーンなデザインが特徴の「ステップワゴン エアー」と、ワイドグリルを採用して重厚感と力強さを表現した「ステップワゴン スパーダ」の2種類を設定した。
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■新型ステップワゴンのスペック
他社のミニバンと差別化をしたことで、発売前から多くの注目を集めていたステップワゴンは、1.5LVTEC TURBOエンジンを搭載したガソリンモデルと、2Lエンジンおよびホンダ独自の2モーターハイブリッドシステム「e:HEV(イーエイチイーブイ)」を搭載したハイブリッドモデルを用意。
ステップワゴン エアーは、全長4,800mm、全幅1,750mm、全高1,840mm。ステップワゴン スパーダは、全長のみ4,830mmになり、そのほかはエアーと同じである。
駆動方式はFFと4WD、乗車定員は7人と8人で、7人乗りはキャプテンシートの設定がある。
■新型ステップワゴンの装備
グレードは、エアー、スパーダ、最上級のスパーダ プレミアムラインとなる。
新装備では、まずは静電タッチセンサーを採用した両側パワースライドドア。これはスライドドアハンドルそばにある四角い枠内を指でタッチすると、パワースライドが作動する。筆者自身は、発売前からステップワゴンに触れており、実際に動かしたりもしているが、数多くのケースでのタッチを想定しており、禁止領域などもきちんと設定されていることに技術のホンダを垣間見た。
シートベルトリマインダーに関しても、通常は前席や後席だがステップワゴンは全ての席に対応し、ヴェゼルなどでも採用されているものをさらに発展させた。
スマートクリアワイパーは、通常のワイパーとは一味違う。一般に目にする自動車のワイパーシステムは、ウォッシャノズルから噴射されたウォッシャー液をワイピングするが、ステップワゴンにはそのウォッシャノズルが存在しない。ワイパーの本体にノズルが組み込まれており、そこからウォッシャー液を広範囲に噴射する。実はシビックにも採用されており、注目度はさほど高くはないがデザイン性にも影響を与えているのは事実である。
ステップワゴン スパーダから装備されているパワーテールゲートは、メモリー機能がついている。テールゲートも一目見ると長さがあることがわかる。それに対応するためにドライブユニット(モーター)は両側に装備されており、ドライブユニットに関しても新型を採用。スパーダ プレミアムラインに装備されるアダプティブドライビングビームは、対向車などに合わせてライトに調整を行うものとなっている。
シートに関しては、スーパーロングスライドや2列目のオットマンが装備されている。これらは生産終了のオデッセイを意識したのもと思われる。また全ての席にType-CのUSBチャージャーを装備。全席というのはほかの車にはあまりない装備である。
また最近のホンダは、車両に遊び心を織り込んでいる。ステップワゴンで言うと、横から見たシルエットがどこかに入っている。もちろん筆者はその場所を知っているが、言ってしまうと面白くないので実際に探してみてもらうのが一番である。
多くの人が他社のミニバンと比べるが、ホンダいわくそもそも別路線を行っているので意識していないと言う。もちろん万人が納得する車はなかなかないので、気になる人は一度カタログだけでも手にすると良いだろう。
価格は299万8,600円から384万6,700円(価格はいずれも消費税込)。また、スパーダをベースにした車いす仕様車とサイドリフトアップシート車もある。価格は339万6,000円から383万円。(記事:キーパー・記事一覧を見る)
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