阪神梅田本店2期棟、10月8日にリニューアルオープン 「食の阪神」前面に

2021年9月23日 07:33

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阪神梅田本店の全面開業イメージ(エイチ・ツー・オーリテイリング発表資料より)

阪神梅田本店の全面開業イメージ(エイチ・ツー・オーリテイリング発表資料より)[写真拡大]

 建て替え工事が進んでいる大阪市北区梅田の阪神百貨店2期棟が、10月8日にリニューアルオープンする。4つのフロアで食物販店や飲食店を展開、高級志向の阪急百貨店に対し、「食の阪神」を打ち出して利用客にアピールする。地下1階の食品売り場は2022年春に売り場面積を拡大してオープンする。

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 阪神梅田本店は、2014年から工期を2期に分けて建て替えを行っており、2018年に1期棟が先行開業し、2期棟の工事に移っていた。工事は地下1階の食品売り場の一部を除いて完成している。新しい店舗は地下2階に「阪神バル横丁」と銘打った飲食店街が登場するほか、買い物をゆったりと楽しめるように各フロアの通路を拡大した。年間の売り上げ目標は730億円。

 阪神梅田本店を運営する阪急阪神百貨店では、阪急百貨店が高級志向と非日常をメインに売り込んでいるが、阪神梅田本店はより庶民的に日常を大切にして「食」を前面に打ち出す。売り場面積は10月時点で約4万7,000平方メートルだが、うち食関連が約1万6,000平方メートルを占め、改築前に比べて23%広がる。

 2022年春の全面開業時点では、売り場面積が5万3,000平方メートルになり、うち食関連は改築前に比べて38%増の約1万8,000平方メートルに広がる。特に1階は新しい店舗のシンボルフロアにして、エンターテイメント型の食体験を提供する。

 7月に新型コロナウイルスの集団感染が確認されたことから、入場者数を通常の50%までに制限しているが、リニューアルオープン後も当面、継続する。

 2022年春に開業予定の地下1階は圧倒的な品ぞろえと専門性を武器に王道のデパ地下を目指す。リカー、生鮮、惣菜、洋菓子、和菓子の5つのワールドで構成し、「食の阪神」が進化した姿を見せる。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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