JR東、AI搭載の次世代型自販機を実証実験 JR本八幡駅直結の商業施設で

2021年8月13日 17:37

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実証実験に利用されるスマリテ(JR東日本都市開発など発表資料より)

実証実験に利用されるスマリテ(JR東日本都市開発など発表資料より)[写真拡大]

 JR東日本都市開発とスーパーの「クイーンズ伊勢丹」を運営するエムアイフードスタイル、AI(人工知能)搭載機器開発のゴールデンバーグは、千葉県市川市本八幡のJR本八幡駅に直結した商業施設「シャポー本八幡」で、AIを搭載した次世代型自動販売機の実証実験を始める。

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 実証実験は8月16日から9月末まで。ゴールデンバーグが開発したAI搭載の自販機「スマリテ」を、シャポー本八幡の中央改札前出入口付近に3台設置。始発から終電の運行時間中にクイーンズ伊勢丹で扱う厳選食品を販売する。販売商品は菓子類、果物、乳製品、加工食品など。利用客のニーズ把握のため、実証実験期間中に一部商品を入れ替える。

 利用者がスマリテのアプリをダウンロードしたあと、自販機のQRコードをスキャンして扉を開き、好きな商品を取り出すだけで、自動的に決済される仕組み。AIが物体自動識別技術で商品を識別し、扉が閉まると直ちに決済に移行する。決済アプリは「Pay Pay」が利用できる。

 JR東日本都市開発は、コロナ禍で駅ナカ店舗の営業時間短縮が進み、非対面販売が求められるようになる中、対策が求められていた。新型コロナウイルスの感染防止対策と店舗オペレーションの軽減、フードロス対策、駅ナカ店舗閉店後の利用客サービス向上を兼ね、店舗営業時間外の弁当、スイーツなど食品の新しい無人販売サービス「エキピックマート」を検討している。

 スマリテは遠隔で温度や在庫、消費期限の管理、売価の変更などができるうえ、厚生労働省の基準に従った衛生管理が可能。JR東日本都市開発は実証実験を通じて販売や適正管理の状況などを細かく検証し、導入に向けた検討に入る。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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