ガソリンスタンドに食料品など販売の無人決済店舗、TTGなどが全国展開へ

2021年7月20日 07:10

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三菱商事エネルギーのガソリンスタンド(TTG発表資料より)

三菱商事エネルギーのガソリンスタンド(TTG発表資料より)[写真拡大]

 無人決済システムを開発販売するTOUCH TO GO(TTG)と石油販売大手の三菱商事エネルギー、ガソリン計量器販売のタツノは、全国のガソリンスタンドに無人決済店舗を設置することを目的とした業務提携契約を結んだ。食料品や飲料、生活用品を販売するもので、1号店を9月、千葉市の大型トラック向けガソリンスタンドに設けて実証実験に入る。

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 無人決済店舗はガソリンスタンドのセールスルーム内に設置し、食料品や飲料、生活用品を利用者が気軽に購入できるようにする。ガソリンスタンド自体を無人のコンビニエンスストア化すると言え、千葉市での実証実験の結果を見ながら、3社が連携して無人決済店舗が設けられた店舗網の全国展開を進める。

 ガソリンスタンドは地方の人口減少と高齢化の進行、電気自動車の普及、社会の脱炭素化などを受け、先行きを見通せない厳しい状況に陥っている。関東を地盤とするホームセンターのジョイフル本田が2020年、店舗を石油元売り大手の出光興産に譲渡したのをはじめ、廃業に追い込まれる個人経営の店舗が全国で後を絶たない。

 経済産業省によると、全国のガソリンスタンド数は2020年3月末で2万9,637カ所。2016年3月末に比べて2,696カ所も減っている。その結果、奈良県黒滝村、和歌山県北山村など全国12町村で民間のガソリンスタンドが消えた。

 ガソリンスタンドは石油販売量の低下とともに、人手不足にも頭を痛めており、人出をかけずに済む新たな収益源の確保が急務になっている。逆に夜間も長距離運転するトラックドライバーは、昨今の飲食店時短営業などから食事場所を探すことに苦労している。

 TTGなど3社は、この2つの悩みを解決できるのが無人決済店舗の併設と見て、実証実験に期待をかけている。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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